6月13日、ソウルでは人気アイドルグループBTSのデビュー日を祝福するイベント「2024 FESTA」が開催された。
【注目】BTSの人気絶頂がゆえに絶えない批判・トラブル・不満
この日の目玉は、なんといっても前日に兵役を終えたばかりの最年長メンバーJINだった。彼は同日、抽選で選ばれた1000人のファンとのハグ会を実施する予定だったのだ。
韓国男性なら誰しもが避けては通れない兵役制度。それは国民的アイドルであるBTSも例外ではなく、JINは1年半にわたる兵役義務を誠実に履行し、再び表舞台に戻ってきた。
大多数のファンが待ちわびた記念すべき日だ。しかも、JINは除隊直後のライブ配信で、今回のハグ会は自らが提案したと言及していた。
ただ、開催にこぎつけるまでは様々な困難があったという。ライブ配信では、フリーハグを提案すると事務所に止められたこと、相容れなかったことで1~2カ月ほどケンカのような状態になってしまったことなど、赤裸々に語っていたJIN。
ファンへの思いの大きさが伺えるエピソードだ。事務所と揉めはしたものの、最終的には1000人限定という条件で実施されることとなった。
しかし、そんな感動のひと時をブチ壊す出来事が起きてしまった。
13日夕方から夜にかけて、ネット上ではハグ会の様子を収めた動画が拡散された。と言っても、「楽しかった!」「感動した!」といった感想ではなく、一部のファンがJINに“セクハラ”をする決定的瞬間を収めたものだ。
動画に映っているファンは、ハグと同時にJINの顔に口を近づけ、キスを迫っている。また別の女性が、JINの首を抱えて頬付近にキスした写真もあった。想定外の行動に、JINが苦悶の表情で顔をそむけている様子も確認できる。
このショッキングな動画と写真が拡散されると、翌日にはこの2人が中年女性の“イルアミ”ではないかという説がSNSを駆け巡った。
「イルアミ」とは、イルボン(日本)とARMY(アーミー、BTSファン)を掛け合わせた言葉で、“日本のBTSファン”という意味。あまりの衝撃に、Xでは「イルアミ」がトレンド入りしたほどだ。
そのため、SNS上では「真面目に待ってるイルアミの迷惑」「ファンではなく犯罪者では?」「最近のイルアミやばすぎ」「同じイルアミとして恥ずかしすぎる…」「イルアミ、痴女率高すぎない?」「今後は出禁にしてほしい」「これからハグ会とかはなくなっちゃうな…」など、様々な声が上がっている。ただ、現時点では当該人物の詳細は明らかになっていない状況だ。
ただ、BTSはこれまで幾度となく“過激ARMY”に悩まされてきた。記憶に新しいのは、昨夏のVの件だろう。
昨年8月、Vはアンバサダーを務める「CELINE」のイベントに出席するため、東京・表参道の店舗に姿を現したのだが、ごった返す人波に紛れて彼の髪を掴んでいる様子が捉えられた。
これがネット上で拡散されると、“イルアミ”ではないかという説が浮上。広まった映像や写真には掴んだ人物の姿は写っていなかったため、実際にイルアミかどうは定かではないが、日本での出来事だったことから多くの非難があがった。
本来であれば、関係者とファン、そしてJIN本人の全員がハッピーな結末を迎えるはずだったハグ会だが、たった2人の自己中心的な行動で台無しになってしまった。犯人が本当に日本人であっても、真面目なイルアミが割を食うことがなければいいのだが…。
(文=サーチコリアニュース編集部K)
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