人気K-POPボーイズグループのBTSが、3年9カ月ぶりに完全体でカムバックする。グローバルスーパースターという言葉がよりふさわしい、真の「K-POPの神」の帰還だ。
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BTSは3月20日、5thフルアルバム『ARIRANG』をリリースする。BTSが完全体で新曲を発表するのは、2023年6月に公開したファンソング『Take Two』以来となる。
全14曲が収録される今回のアルバムは、韓国を代表する民謡『アリラン』をタイトルに掲げた。『ARIRANG』という名称には、BTSのアイデンティティ、そしてファンと分かち合いたい感情が込められている。
久しぶりのカムバックを前に、彼らは自然とグループのルーツ、出発点、そして内面の物語に目を向けた。韓国から出発したグループであるというアイデンティティと、心の奥深くに大きく存在する郷愁、深い愛情を音楽に溶け込ませたかったというのが、所属事務所BIGHIT MUSICの説明だ。
『ARIRANG』というアルバム名には海外メディアも熱狂している。
米誌『フォーブス』は「BTSは韓国的アイデンティティを音楽の中心に据えてきた。『ARIRANG』というアルバム名は、空白期間を経て彼らが再びルーツへ戻ってきたことを象徴している。韓国とグローバル音楽ファンを継続的につないできたBTSにとって、『ARIRANG』は故郷への帰還であり、韓国文化を世界に知らせるという使命の延長線上にある」と評価した。
また、同誌は韓国の民謡『アリラン』が数百年にわたって歌い継がれ、誰もが歌詞を加え、変奏できる「開かれた歌」である点に注目し、『アリラン』に内包された人間の創造性、共感、表現の自由が、BTSの芸術的哲学と通じ合っていると分析した。
米ファッション誌『L'OFFICIEL USA』は「ユネスコによれば、『アリラン』は少なくとも600年以上の歴史を持つ韓国の民謡だ。アリランという言葉に単一の定義はないが、この歌は創造性、自由、共感、希望といった普遍的な感情と結びついてきた」と紹介した。また「再会」を『アリラン』の主要テーマとして挙げ、「ファンたちはこれを、空白期間を経て再び出会う物語として解釈している」と報じた。
昨年6月までにメンバー全員が兵役義務を終え、下半期を通して完全体でのアルバム制作に専念してきた彼らは、現在、最終段階の作業に取り組んでいる。
特に今回、アルバム名と楽曲コンセプトに合わせ、景福宮や崇礼門など国家文化遺産でミュージックビデオなどのカムバックコンテンツを撮影したいとして、場所使用および撮影を申請し、国家遺産庁文化遺産委員会から最近、条件付き可決の判断を受けた。
また、カムバック時期に合わせ、光化門広場での無料公演開催も準備している。HYBEは最近、ソウル市に光化門広場およびソウル広場の使用申請書を提出し、BTSのカムバック後、光化門広場で無料公演を行う計画を伝えた。ソウル市も光化門広場諮問団会議において、BTSカムバック公演について条件付き使用許可を決定した。ソウル市は、安全管理計画の審議通過を前提に、出演者と観客の退場時間の重複防止、交通不便の最小化などが補完され次第、迅速に公演を許可する方針だ。
長い空白を乗り越え、大々的な準備とともに戻ってくるBTSに対する熱烈な反応は、先行予約枚数ですでに証明された。アルバムは、わずか1週間の先行予約集計だけで406万枚を記録した。これは、グループの累計最多販売量を誇る4thフルアルバム『MAP OF THE SOUL:7』よりも速いペースであり、最終販売量への期待を高めている。
兵役義務によって必然的に生じた、いわゆるBTSの「軍白期」は、いわばK-POP群雄割拠の時代だった。
BTSのワントップ体制のもと、成長の勢いがやや停滞していたK-POPボーイズグループたちは、この間に大きく羽ばたき、それぞれの速度と高さで飛躍した。そこに再び始まった「BTSの時間」に、グローバルK-POPファンダム、特にBTSのファンダムであるARMYは、まさに祝祭ムードに包まれている。
新アルバムで帰ってくる彼らは、カムバック翌月からすぐにワールドツアーに突入し、世界各地のARMYと対面する。ツアータイトルはアルバム名と同じ「ARIRANG」で、4月9日の高陽(コヤン)総合運動場公演を皮切りに、世界34都市で計82回にわたって行われる。これはK-POP史上最多回数であり、さらに日本や中東での追加公演も予定されているため、ツアー規模は一層拡大する見通しだ。
今回の公演は、すべての国・地域で平均4万人以上を収容可能なスタジアムで開催されるが、各地域でチケット販売が始まるたびに、電光石火のように完売が続いている。ついには、メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領が「チケットは約15万枚が販売されたが、席を確保したかった人は100万人以上に上る」とし、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領に対しメキシコでの追加公演割り当てを打診する書簡を送ったことが話題となった。
大衆音楽評論家のチョン・ミンジェ氏は、「BTSの空白期間中に世界のツアー市場ははるかに拡大したため、完全体復帰後に行うツアーの規模が大きくなるだろうとは予想されていたが、このレベルのツアーを実現できるというのは、彼らのグローバルスーパースター性を証明するものだと思う」と語った。
実際、今回のツアーは、各地域の観光・経済全般に即座に反応をもたらしている。
グローバル宿泊プラットフォームのホテルズドットコムによると、1月14日にBTSのツアー計画が発表されてから48時間の間に、海外からソウルへの旅行検索量が前週比155%増加した。6月に公演が行われる釜山(プサン)の検索量は、実に2375%も急増し、日本、香港、台湾などアジア主要地域でも、釜山旅行の検索量が数千%単位で増加した。韓国人のソウル(190%)、釜山(3855%)旅行検索量も大幅に伸びた。
海外の反応も熱い。ブラジルのニュース専門ラジオ『BandNews FM』は、10月に開催されるBTSのサンパウロ公演を主要ニュースとして取り上げ、現地の交通販売プラットフォーム「ClickBus」のデータを引用し、「ツアー発表以降、サンパウロ行きバスチケットの検索量は、直前と比べて600倍以上増加した」と伝えた。
英国の日刊紙『ガーディアン』は、BTSのワールドツアーがもたらす経済的波及効果に注目した。「北米全域の都市経済に大きな影響を及ぼし得る規模のグローバルイベントだ」という経済学者たちの評価を報じ、公演が行われる各都市の観光、宿泊、消費全般で需要増加が見込まれるとした。また、金融サービス企業「ブレッド・ファイナンシャル」を引用し、一般的にコンサートチケット1枚が地域経済にもたらす消費効果は平均で3倍以上だと分析した。
観光専門の経済分析機関「ツーリズム・エコノミクス」は「こうした平均値はBTSには当てはまらない。彼らはその数値をはるかに上回るだろうし、今回のツアーの経済的波及力がどの程度に達するのか、見極めることすら容易ではない」と強調した。
●『イルガン・スポーツ』パク・セヨン記者
(記事提供=時事ジャーナル)
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