ファン・デホンのレースは、今回も「DQ」という2文字で整理された。韓国メディア『OSEN』が「“反則王の汚名”ファン・デホン、またDQで失格…大胆さを超えた迷惑王」と題して厳しく批判している。
ファン・デホンは2月13日(日本時間)、ミラノ・コルティナ冬季五輪・ショートトラック男子1000m準々決勝第1組に出場した。相手はフェリックス・ルッセル(カナダ)やリュウ・シャオアン(中国)など簡単な相手ではなかった。
スタートは悪くなかった。中位で流れを読みながら、勝負どころを残したままスピードを引き上げていた。
問題は残り4周の場面だった。インコースへ入りレーン変更を試みる過程で、トゥーン・ブール(オランダ)の進路を妨害したという判定が下された。ファン・デホンは3番目にゴールラインを通過したが、すぐに電光掲示板には「失格」が表示された。審判団の判断は断固としていた。メダルへの挑戦はその場で終わった。
ファン・デホンはすでに大舞台で実績を証明してきた選手だ。2018年平昌大会で500m銀メダル、2022年北京大会で1500m金メダルと5000mリレー銀メダル。五輪で強く、決定的な瞬間に集中力を発揮してきた。
しかし近年、ファン・デホンの名前の前には常に「攻撃的」という修飾語とともに「危険」という影がついて回った。
代表的な場面が2024年の世界選手権だ。ファン・デホンは当時の男子1500m決勝で、先頭を走っていたパク・ジウォンを無理に追い抜こうとしてペナルティを受けた。続く1000m決勝でもパク・ジウォンと進路が重なる過程で、再びレーン変更判定が下された。いわゆる「チームキル論争」は韓国ファンの間で大きな議論を呼んだ。勝利への執着が、チーム全体の結果を損なっているのではないかという批判だった。
代表選考会でも似た場面が繰り返された。大胆な追い抜きはファン・デホンの長所だが、国際舞台の基準はさらに厳しい。タイミングがわずかにずれただけでも、ラインが半歩でも重なれば判定は容赦がない。今回のミラノでも同じ結末だった。
皮肉にも同日、韓国ショートトラックでは別の結末もあった。2007年生まれのイム・ジョンオンが男子1000m決勝で1分24秒611を記録し、イェンス・ファン・トバウト(オランダ)、スン・ロン(中国)に続く3位でゴールし、銅メダルを獲得した。今大会、韓国選手団4個目のメダルであり、今大会初の氷上種目のメダルだった。
ファン・デホンの失格は偶然ではない。繰り返される場面には理由がある。
スピードは依然として健在だ。勝負への執着も強い。しかし五輪は、たった1つの選択ですべてが分かれる。パク・ジウォンとの接触、世界選手権でのペナルティ、そしてミラノでのDQまで。
問われているのは単純だ。自分のスタイルを調整するのか、最後まで押し通すのか。ファン・デホンには判断が求められている。
(記事提供=OSEN)
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