母の国のために献身していた韓国系アメリカ人選手は、なぜ“英雄”から“逆賊”へと転落してしまったのか。
韓国代表メンバーのシェイ・ウィットコムは3月8日、東京ドームで行われたWBC1次ラウンド・プールC第3戦の台湾戦に「6番・一塁手」として先発出場したが、3打数無安打1四球と沈黙した。守備でも意欲だけが先走る判断で敗北の口実を提供してしまった。
5日のチェコ戦で2打席連続本塁打を放ったときまでは、「福の神」のような韓国系アメリカ人選手と呼ばれていたウィットコム。この活躍で7日の日本戦では「5番・三塁手」の重責を任されたが、4打数無安打2三振と沈黙。準々決勝進出の命運がかかった台湾戦でも決定的なチャンスを逃し、チェコ戦のインパクトを見せることはできなかった。
ウィットコムは0-1とリードを許していた2回裏、二死走者なしの状況で台湾の先発グーリン・ルェヤンと対戦したが、平凡な右飛に倒れた。
2打席目が最も悔やまれた。依然として0-1で追いかける5回裏、無死一、三塁のチャンスで、2番手のリン・ウェイエンに対し遊撃手・二塁手・一塁手と渡る併殺打を放ち、勢いに冷水を浴びせた。韓国はウィットコムの併殺打の間に三塁走者アン・ヒョンミンが生還して同点に追いついたが、無死一、三塁で得た点数はその1点のみだった。
ウィットコムは3-2とリードした7回裏にも、一死一塁で登板した投手のリン・カイウェイに対し中飛に終わった。4-4で迎えた9回裏には二死一塁から5番手ジャン・イー相手に四球を選ぶも、後続のキム・ジュウォンが中飛に倒れ、得点には結びつかなかった。
打席の不振を守備で挽回したかったのだろうか。延長10回表、タイブレークで無死二塁の状況がセットされた中、台湾のジャン・シャオホンがバントを試みた。これを一塁手のウィットコムは捕球すると、一塁ではなく三塁へ送球するという冒険を選んだ。結果は代走のチェン・ジェシェンが無難なセーフ。ウィットコムの“過剰な欲”が招いた判断ミスだった。
一死三塁ではなく無死一、三塁の状況を迎えた台湾は、スクイズに成功して4-4の均衡を容易に破った。韓国が決勝点を献上した瞬間だった。
ウィットコムとともに韓国系アメリカ人選手として韓国代表に合流したジャマイ・ジョーンズも「2番・左翼手」として出場したが、4打数無安打1三振と沈黙した。マウンドでも、デーン・ダニングが7回表一死一、二塁のピンチを脱した喜びも束の間、8回表に逆転2ラン本塁打を被弾してうなだれた。大会初戦で強烈なインパクトを残した韓国系選手たちが、“英雄”から“逆賊”へと転落した。
台湾戦を落とした韓国は、この後行われる試合でオーストラリアが日本に敗れるという仮定のもと、9日のオーストラリア戦を最小失点で下して初めて、奇跡の準々決勝進出を望むことができる。攻守で核心的な役割を担っている韓国系アメリカ人選手たちの奮起が必要な時だ。
(記事提供=OSEN)
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