昨季までオリックス・バファローズに所属し、今季から韓国プロ野球に挑戦するオーストラリア代表内野手がWBCの大一番で致命的なミスを犯してしまった。
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3月9日、東京ドームで行われたWBC1次ラウンド・プールC最終戦では韓国がオーストラリアに7-2で勝利した。韓国はオーストラリア、台湾と2勝2敗で並び、失点率の差で17年ぶりの準々決勝進出を決めた。
韓国はチェコとの初戦で大勝した後、日本、台湾に連敗を喫して1次ラウンド敗退危機に陥った。オーストラリア戦では「5点差以上、2失点以内の勝利」という厳しい条件が課されたが、不可能に見られた状況で奇跡を成し遂げた。
その奇跡の過程には、昨季に育成選手としてオリックスに在籍し、今季から韓国プロ野球KBOリーグのKIAタイガースでプレーするオーストラリア代表遊撃手ジャリッド・デールの“失策”があった。
韓国はムン・ボギョンが4打点、イ・ジョンフとキム・ドヨンがそれぞれ1打点ずつを挙げ、リリーフ陣の奮闘で6-1とリードしていたが、8回裏に痛恨の1点を許した。スコアを「6-2」とし、このまま試合が終わればオーストラリアが準々決勝に進むはずだった。
そんな絶望的な状況で迎えた9回表の攻撃で、韓国は先頭打者キム・ドヨンが四球を選び、希望の火を灯した。
後続のジャマイ・ジョーンズは右飛に倒れたが、主将イ・ジョンフが会心の投手強襲打を放った。相手投手のグラブに当たり速度が落ち、デールの前に転がった。デールは併殺打を狙って焦ったのか、ボールをまともに捕球できない状態で二塁に悪送球。これが外野に流れてしまい、この隙に代走のパク・ヘミンが三塁まで進んだ。
これで一死一、三塁のチャンスを得た韓国は、アン・ヒョンミンの犠飛でパク・ヘミンが生還し、決定的な7点目を作り出した。
デールは9回裏、オーストラリアの最後の攻撃に先頭打者として臨み、挽回の機会を得た。韓国の守護神チョ・ビョンヒョン相手にフルカウントの接戦を演じたが、8球目の内角に手が出ず、見逃し三振で打席を退いた。
チョ・ビョンヒョンは次の打者を四球で塁に出したが、続く打者2人を凡退に打ち取り、両腕を高く突き上げた。韓国の選手たちは互いに抱き合い、涙を流してマイアミ行きを喜んだ。日本と台湾に敗れ、多くの心労を吹き飛ばした顔つきだった。
一方、オーストラリアの選手は呆然自失とした表情だった。デールはベンチに座り、深くうなだれたまま涙を流して自責した。KBOでプレーする選手でもあるだけに、韓国プロ野球ファンの切なさを誘った。
デールはオーストラリアの「5番・遊撃手」として役割を果たしてきた。チェコ戦では三塁打と二塁打を放ち、台湾戦では3打数1安打を記録した。ただ、日本戦は4打数無安打と沈黙し、韓国戦は7回に投前安打を放ち4打数1安打を記録した。大会通算15打数4安打、打率0.276だった。守備でも安定感を見せていたが、絶体絶命の瞬間にミスが出た。
KIAは正遊撃手のパク・チャンホがFAで斗山ベアーズに移籍したため、デールをアジアクォーター枠で獲得した。守備力が堅実で、打撃も十分に2割7~8分は打てると期待している。
KIAを率いるイ・ボムホ監督は、遊撃手兼リードオフマンとしてデールに核心的な任務を託している。
WBCの戦いを終えたデールは3月11日にも韓国に入国し、KIAに合流する。1~2月の鹿児島キャンプ以来に再会するKIAのチームメイトは、デールを慰めの心で包み込んでくれるだろう。
デールは25歳とまだ若い。WBCの悔しさは、これから始まるKBOリーグでの活躍で晴らしていけばよい。
(記事提供=OSEN)
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