BTSがソウル光化門(クァンファムン)で実施したカムバック公演が、韓国の流通業界にも活力を吹き込んだ。
会場を訪れた人々は周辺のコンビニや外食業者の売上を押し上げ、さらには光化門を越えて周辺商圏へと消費を拡散させ、「公演特需」が続いた。BTSの完全復活は文化的な現象を超え、いわゆる「BTSノミクス」と呼ばれる経済効果まで創出している。
最も大きな恩恵を受けたのはコンビニ業界だ。
CUは公演当日の3月21日、光化門周辺の店舗10カ所の売上が前週の同じ曜日と比べて270.9%上昇したと22日に発表した。特に、会場に最も近い大通り沿いの店舗3カ所の売上は547.8%も増加した。
CU光化門店の売上1位から4位はすべてBTSのアルバムで、5位にはペンライト使用のために多数販売された乾電池がランクイン。以降はミネラルウォーター、スマートフォン用の充電ケーブル、ツナキンパ、バナナ味ミルクなどがそれに続いた。
CUはブランドカラーである紫色を活用した店舗演出や広告物などで、ファンの認証ショット(記念写真)撮影も誘導していた。
GS25も、光化門周辺の5店舗の売上は直前の同じ曜日より233.1%増え、客数も181.2%増加したと明かした。長時間屋外で待機するファンが購入したカイロやモバイルバッテリーなどの売上は、それぞれ58倍、21倍に急増した。
特に、メンバーのJINがグローバルアンバサダーを務める「IGINハイボール」の場合、売上が直前の同じ曜日と比べて1742.3%増加した。公演を記念して別途用意されたIGINキーリング3種と香水1種も大きな反響を呼び、1000万ウォン(日本円=約106万円)以上の売上を記録した。
セブンイレブンやイーマート24なども同様に、即席食品や乾電池・ウェットティッシュなどの生活用品の売上増加効果を享受した。
特に、イーマート24の一部店舗の売上は前週比で301%増。大規模な公演による流動人口の増加を事前に予想し、商品の発注拡大と運営準備を強化したことが、実際の売上増につながったという説明だ。
百貨店にもファンが詰めかけ、売上上昇効果が表れた。光化門の会場に近い新世界百貨店本店の場合、公演の準備が始まった20日から当日である21日までの売上が、前年同期比で41%増えた。長時間屋外で待機するファンが食べ物を大量に購入したことで、デリ(惣菜)やデザート分野の売上がそれぞれ184%、182%増加した。
新世界免税店明洞(ミョンドン)店のK-POP特化売り場「Kウェーブゾーン」の売上は、1週間前(13~14日)と比較して50%増加した。国籍別ではイギリス人が3倍、アメリカ人とインドネシア人が2.7倍、ドイツ人とオーストラリア人が2倍、日本人が1.4倍増えるなど、外国人観光客の流入も目立った。
ロッテ免税店明洞本店の20~21日の外国人個人観光客の売上は前年同期比で88%増加し、購入客数も約27%増加したことで客単価が大きく上昇した。「スターアベニュー」の訪問者数も3月の平均と比べて16%増えた。
業界では今回のBTS公演を機に、今後、光化門や明洞一帯を訪れる外国人観光客が増えるものと期待している。
業界関係者は「BTSのカムバック公演は公演自体としても意味があるが、流通街に全般的な活力を与えた。流通業界でもKカルチャーと連動した需要に対応する動きが続くだろう」と語っている。
(記事提供=時事ジャーナル)
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