かつて大谷翔平へ「故意死球」発言で物議を醸した韓国人投手がマイナーAAからAAへ降格したなか、四死球をゼロに抑える“憤怒の力投”を見せた。
デトロイト・タイガース傘下AAのエリー・シーウルブズに所属するコ・ウソクは、4月10日(日本時間)に行われたチェサピーク・ベイソックス(ボルチモア・オリオールズ傘下)戦でリリーフ登板し、2回1被安打、無四死球、1奪三振、無失点の好投を披露した。
コ・ウソクは1-1の同点で迎えた7回裏に3番手として登板。先頭打者から二飛、二ゴロとテンポよく2アウトを奪うと、続くトーマス・ソサに二塁打を浴びた後、暴投で二死三塁のピンチを招いたが、イーサン・アンダーソンを見逃し三振に仕留めて失点を許さなかった。
8回裏も完璧なピッチングを披露した。先頭のアンダーソン・デ・ロス・サントスを初球で内野ゴロに仕留めると、ダグラス・ホド3世を中飛、カーター・ヤングを一ゴロに打ち取り、わずか7球で三者凡退を完成させた。その後、9回裏にワンディソン・チャールズと交代してこの日の登板を終えた。
コ・ウソクは球数28球のうちストライクが21球(ボール7球)と制球力が安定していた。ただ、チームは9回裏にサヨナラ打を浴び、1-2で敗れた。
韓国KBOのLGツインズでセーブ王を受賞し、2024年にサンディエゴ・パドレスとの契約を通じてアメリカに渡ったコ・ウソク。昨季はマイアミ・マーリンズの招待選手として春季キャンプに参加したが右手の人差し指を骨折し、リハビリを経て5試合で防御率1.59と復調の兆しを見せていた矢先、突如として放出を通告され、デトロイト・タイガースとのマイナー契約を通じてメジャー挑戦を継続した。
一部では2025年シーズン終了後の古巣LG復帰説も浮上したが、昨年12月に再びタイガースとマイナー契約を結び、アメリカに残った。
コ・ウソクは先月開催されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で再起の足がかりを築いた。韓国がピンチの場面で元セーブ王としての品格を遺憾なく発揮し、3試合で3.2回を投げて1奪三振1失点(自責点0)の好投を見せた。
ただ、MLBの壁は依然として高かった。WBCを終えてタイガース傘下AAAのトレド・マッドヘンズへ復帰後、2試合で勝ち星なしの1敗、防御率20.25と不振に陥ったコ・ウソクは、9日にAAへの降格を言い渡されていた。
なお、コ・ウソクは2023年3月、WBC前に行われた韓国メディアとのインタビューで、大谷翔平と対戦する可能性を問われた際に「いざマウンドに上がったとき、投げるところがなければ“痛くないところ”に当てなければ。出塁させて、次の打者と勝負する」と発言したことで、大谷に対する“故意死球”を示唆したと捉えられ物議を醸したことがある。
ただ、コ・ウソクは後に別の韓国メディアとのインタビューにおいて、「“真ん中に強く投げたい”と話したら、(記者から)“もう少し面白く話してほしい”と伝えられた。誤解の余地がある発言をしたことは自分の過ちだが、ただの一度も“誰かにわざと当てろ”と野球を習ったことはない」と、当時の発言に誤解があったことを告白していた。
(記事提供=OSEN)
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