大谷への「死球発言」で物議の過去も…なぜマイナーAAの韓国人投手は古巣の“レッドカーペット”を拒否したのか

2026年05月08日 スポーツ #プロ野球
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かつて大谷翔平への「故意死球」発言で物議を醸し、現在は米マイナーリーグでプレーする韓国人投手が、古巣KBO球団からの“復帰要請”を拒否してアメリカで挑戦を続ける意思を示した。

【写真】大谷に「故意死球」コ・ウソクの炎上発言

デトロイト・タイガース傘下マイナーAAのエリー・シーウルヴズに所属するコ・ウソクは最近、アメリカでLGツインズのチャ・ミョンソクGMと面会した。

コ・ウソクの古巣球団であるLGは現在、守護神ユ・ヨンチャンが肘の負傷で手術を受けることになり、今季中の復帰が絶望的と見られている。そこで、2023年の渡米からマイナーで3年目の挑戦を続けるコ・ウソクに復帰を打診した。

ただ、チャ・ミョンソクGMからの復帰の提案に対し、コ・ウソクはアメリカに残って挑戦を継続すると答えた。LGは5月5日、「コ・ウソク選手はまだアメリカ野球に対する心残りがあり、さらに挑戦したいという意思を表明した。最終的に球団は、コ・ウソク選手の意思を尊重することに決定した」と発表した。

LG関係者は「レッドカーペットを敷いて(歓迎して)もらえる時に戻ってくるべきだ。チームが必要としている今、颯爽と帰ってくればファンもチームも喜ぶのだが」と期待を寄せていたが、コ・ウソクのメジャー挑戦への意志は揺るがなかった。

コ・ウソク
コ・ウソク(写真提供=OSEN)

コ・ウソクは2023年にLGで統合優勝を果たした後、ポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦。2024年1月にサンディエゴ・パドレスと契約した。LGはポスティング費用こそ少額だったものの、29年ぶりの韓国シリーズ優勝に貢献した功績を認め、コ・ウソクのアメリカ行きを後押しした。

しかし、アメリカでの時間は困難の連続だった。パドレスではメジャーに昇格できず傘下AAでプレーを続けたが、2024年5月にマイアミ・マーリンズへトレード。同球団でも傘下AAAでプレー中に戦力外(DFA)となり、他球団からの獲得オファーもなく、マーリンズ傘下のAAAとAAを行き来してシーズンを終えた。2024年のマイナーでの成績は、44試合に登板して4勝3敗3セーブ4ホールド、防御率6.54だった。

2025年もマイナー生活が続いた。春季キャンプで指を骨折して5月に復帰し、マーリンズ傘下AAAで5試合に登板して1ホールド、防御率1.59と好投したが、6月に放出を言い渡された。

その後はタイガースとマイナー契約を結び、ルーキーやA、AAAでプレーして32試合で2勝1敗3ホールド3セーブ、防御率4.46を記録した。

2025年シーズン終了後、コ・ウソクはタイガースとマイナー契約を更新した。オフに帰国した際、コ・ウソクはLGを訪れ、韓国復帰とアメリカ挑戦に関する考えを伝えた。

今年3月にLGの公式YouTubeチャンネルに出演したコ・ウソクは、「韓国に戻り、球場へ行って社長、GM、監督に正直に話した。ただメジャーリーグを夢見ているわけではない。一度もまともに(実力を発揮)できていないことが心に引っかかっている。せめてもう一度だけでも挑戦したい。マイナーだろうがメジャーだろうが、マイナーにいる確率が高いので、まずはマイナーの打者たちをしっかりねじ伏せたい。自分の能力がどこまで通用するのかを見極めたいと正確に伝えた」と語った。

続けてコ・ウソクは「自分の中では、今年が最後だと思っている。もうこれ以上、アメリカでチャンスはないだろう。自分は(選手として)若い方だが、アメリカでは決して若手ではないから」とも述べていた。

そんなコ・ウソクは今シーズン、AAAで開幕を迎えたが、2試合の登板で1敗、防御率20.25と不振に陥り、4月初旬にAAへ降格した。

ただ、AAでは好成績を残している。8試合に登板して2セーブ、防御率0.66。13.2回を投げて5被安打、2四球、22奪三振と内容も優秀だ。今月3日と4日に行われたチェサピーク・ベイソックス(ボルチモア・オリオールズ傘下)戦では2試合連続セーブを記録した。

だが、タイガースは今シーズン、AAから選手をコールアップした事例が一度もない。メジャー昇格を狙うすべての選手はAAAを経由している。

コ・ウソクがメジャーデビューの夢を叶えるためには、まずはAAAへの昇格が先決となる。

なお、コ・ウソクは2023年3月、WBC前に行われた韓国メディアとのインタビューで、大谷翔平と対戦する可能性を問われた際に「いざマウンドに上がったとき、投げるところがなければ“痛くないところ”に当てなければ。出塁させて、次の打者と勝負する」と発言したことで、大谷に対する“故意死球”を示唆したと捉えられ物議を醸したことがある。

ただ、コ・ウソクは後に別の韓国メディアとのインタビューにおいて、「“真ん中に強く投げたい”と話したら、(記者から)“もう少し面白く話してほしい”と伝えられた。誤解の余地がある発言をしたことは自分の過ちだが、ただの一度も“誰かにわざと当てろ”と野球を習ったことはない」と、当時の発言に誤解があったことを告白していた。

(記事提供=OSEN)

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