サッカー北中米ワールドカップに向けて新たな公式ソングが発表されたなか、なぜか「4年前のBTS・JUNG KOOK」のもとに人々が集まっている。
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JUNG KOOKが前回の2022年カタール大会で披露した楽曲『Dreamers』が、「耳掃除」の場所として再注目されているのだ。
BLACKPINKのリサ、ブラジルのアニッタ、ナイジェリアのレマによる楽曲『Goals』が、2026年北中米ワールドカップ公式アルバムの収録曲としてリリースされた。K-POP、ラテンポップ、アフロビーツをミックスさせた、非常に国際色の豊かな一曲だ。
リサは「音楽は常に世界中の人々を結びつけるものなので、アニッタやレマと仕事ができたことを光栄に思う」とコメントし、アニッタもまた、ワールドカップとの縁を「とても感情的なもの」と語っている。
その一方で、楽曲の公開後にはSNSやYouTubeで別の現象が起きている。
JUNG KOOKが歌唱した『Dreamers』のミュージックビデオには、海外のファンを中心に再び多くのコメントが寄せられ始めた。
コメント欄には、「みんな耳掃除に来たんだね」「あのラブブのFIFA曲のあとに来た」「『Goals』を聴いたあと、みんな同じ理由でここに来たんでしょ」「W杯曲がW杯曲らしく聞こえていた頃が恋しい。Dreamers、戻ってきて」といった言葉が並んでいる。
新曲が出たタイミングで、4年前の楽曲がまるで“避難先”のように再生されている状況だ。ここには、JUNG KOOKの『Dreamers』がいかにワールドカップの象徴として深く愛されていたかが示されている。
そもそも『Goals』という楽曲自体は、グローバル市場をターゲットにしたポップソングとして捉えれば、極めて華やかな仕上がりだ。リサ、アニッタ、レマという3つの大陸を代表するスターが名を連ね、そのリズムやサウンドも現代の音楽トレンドに合致している。公式アルバムの楽曲として、話題性は十分と言えるだろう。
しかし、一部のリスナーが違和感を抱いたのは、その「W杯ソングとしての在り方」だった。
歌詞を辿ると、「My body」「my fit」「My friends」「my whip」と、自身の肉体やファッション、仲間、そして高級車を“Goals(目標・理想)”として誇示するフレーズが繰り返される。
さらに「Shots on shots」「Buy out the club」「How much it cost?I don't know」といった、クラブでの豪遊や富を強調する表現も目立つ。アニッタのパートでも、肉体美を前面に押し出す言葉が中心となっている。
もちろん、それらが音楽的に否定されるべきものではない。タイトル通り、自分自身を理想として掲げる強い自己肯定の歌として楽しむことは可能だ。リサの華やかさやアニッタの熱量、レマの勢いも存分に発揮されている。
ただ、ワールドカップの楽曲に求められる性質は、一般的なポップソングのそれとは少し異なる。世界中の多様な人々が集い、応援し、喜びや悲しみを共にする大会だからこそ、多くの聴衆はそこに「団結」や「希望」、「一体感」、そして「誰もが口ずさめる高揚感」といった要素を期待するのだ。
そのためSNSでは、「服や車、抹茶について歌うコンセプトが、人々を結びつけるスポーツの祭典に相応しいのか」「大会に欠かせないチャントや合唱の要素がない」「単なるアルバムの一曲のように聞こえる」といった厳しい意見も上がった。
また、「シャキーラの『Waka Waka』やJUNG KOOKの『Dreamers』から、どうしてこうなってしまったのか」という声も聞かれる。
批判の核心は、楽曲のクオリティそのものよりも、「これが果たしてワールドカップの曲なのか」というミスマッチにある。
その比較対象として真っ先に引き合いに出されたのが、JUNG KOOKの『Dreamers』だったのだ。
韓国メディアも、『Goals』の公開後に『Dreamers』が再び脚光を浴びている現状を伝えている。公式ミュージックビデオのコメント欄には、多言語で新しいメッセージが絶えず投稿され、SNS上でも「Bring Jungkook back」というハッシュタグや反応が拡散された。
特に目を引くのが「耳掃除に来た」という表現だ。これは、新曲を聴いた後の耳直しとして戻ってきたファンによる皮肉な言い回しだろう。しかし同時に、それだけ『Dreamers』が“ワールドカップらしい響き”として記憶に定着している証拠でもある。
実際にコメント欄には、「JUNG KOOKとファハドに改めて感謝したい」「2026年大会でも彼らを望む」「K-POPファンではないが、これが歴代最高のFIFA曲のひとつであることは認める」といった声が散見される。
『Dreamers』は、2022年カタール大会の開会式でJUNG KOOKが地元の歌手ファハド・アル・クバイシと共に披露した楽曲だ。その中心にあったのは、夢や連帯、そして共に未来へ歩むというメッセージだった。スタジアムで響き渡ることを意識したメロディや、観客が一体となって声を上げられる構成が備わっていた。
だからこそ、4年が経過し新しい関連曲が登場した今も、自然と比較の対象となるのである。
『Dreamers』が再評価されている理由は、単にJUNG KOOKの知名度によるものだけではない。あの楽曲が、ワールドカップのテーマ曲に求められる「らしさ」を、非常に高いレベルで具現化していたからに他ならない。
ワールドカップの楽曲は、通常のヒット曲とは役割が異なる。チャートの上位に入ることや、豪華なアーティストを揃えるだけでは不十分なのだ。大会の映像と重なったとき、あるいはスタジアムの歓声の中で流れたとき、国籍や言語を超えた人々が共に歌えるかどうかが重要視される。
それゆえに、シャキーラの『Waka Waka』やJUNG KOOKの『Dreamers』は今も色褪せない。これらは単なるアーティストの作品という枠を超え、大会の記憶と不可分に結びついている。耳にすれば、その当時の大会の情景や熱狂が鮮明に蘇るのだ。
しかし、少なくとも一部のリスナーにとって、今回の『Goals』は期待されていたW杯ソングのイメージと乖離していた。そのズレが生じた結果、人々は再び『Dreamers』へと回帰したのである。
今回の一連の反応は、JUNG KOOKの『Dreamers』がすでにワールドカップ曲における一つの「基準」となっていることを再確認させるものとなった。新しい楽曲の登場が、期せずして過去の名曲の価値を改めて証明する結果となったと言えるだろう。
(記事提供=スポーツソウル日本版)
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