なぜILLIT(アイリット)のウォンヒは、これほどまでに広告から熱い視線を浴びているのだろうか。
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化粧品、スキンケア、ヘアケアから、デザートカフェ、スマートフォンケース、医薬品、飲料にいたるまで。
デビューからまだそれほど長い年月が経過していないにもかかわらず、ウォンヒはすでに広告業界において「選ばれる顔」としての地位を確立している。
最近も、スキンケアブランド「Abib」の新たなモデルとして抜擢された。
Abibは、新キャンペーン「Want it!」のモデルにウォンヒを起用した。ブランド側は、彼女の持つ「澄み切った清潔な印象」が自社の追求する世界観と合致すると判断したようだ。さらにウォンヒは、デビューする前から実際にAbibのアイテムを愛用していたとされており、ブランド側はその自然な結びつきがキャンペーンのメッセージを伝えるうえで効果的だと捉えている。
単に仕事として商品を持たされているのではなく、もともと本人とブランドの間に本物の接点が存在するように見えること。これは、現代の広告市場において非常に大きな強みとなる。
ウォンヒの活躍する広告フィールドは、ひとつのジャンルにとどまらない。
今年の1月には、iFamilySCが展開するグローバルカラーコスメブランド「rom&nd」のモデルに選ばれた。ウォンヒは日常的にメイクを心から愛する「コスメマニア」として知られており、過去にはrom&ndの聖水洞フラッグシップストア「ピンクオフィス」を訪れ、カラーグロスの調色プロセスに参加した経験もある。
rom&nd側は、ウォンヒがブランドの商品へ継続的に愛着を注いできたことが起用のきっかけになったと明かした。単なるお飾りの広告モデルではなく、「ユーザーやコスメ好きとともに歩むブランド」というrom&ndのアイデンティティを体現する象徴として捉えられたわけだ。
さらに、3月にはグローバルヘアトリートメントブランド「fino」の新しいアンバサダーに就任。finoは「Glow in motion」キャンペーンを始動させ、ウォンヒのみずみずしく活力に満ちたイメージを通じて、商品の実力とトレンド感のあるアイデンティティを表現していくと伝えている。
4月には、デザートカフェの「トゥーサムプレイス」が、春夏シーズンの主力商品である「マンゴーセン」を前面に押し出した広告を解禁した。この中でウォンヒは、まるでアクションヒロインのような姿で登場する。剣術のアクションに合わせて巨大なマンゴーが割れ、積み重なっていくという、遊び心にあふれた演出がなされていた。
ただ清純で愛らしいだけでなく、ポップで軽快な世界観にも見事にマッチする。こうした表現の幅広さも、広告業界が彼女を起用しやすい要因のひとつなのだろう。
また5月には、「CASETiFY」の「Snappy スナップ&スティック」コレクションのキャンペーンにも名を連ねた。スマートフォンケースやテックアクセサリーを展開する同ブランドは、聖水ストアにウォンヒのフォトゾーンを設置し、店舗全体をコレクションの世界観で染め上げた。
CASETiFY側は、今回のコレクションをトレンドと実用性の双方を追い求める幅広いユーザー層へ向けたものと位置づけている。ウォンヒのトレンディでチャーミングなキャラクターは、Z世代をターゲットにしたテックアクセサリーと抜群の相性を見せた。
そして意表を突く展開となったのが、東亜製薬のニキビ跡治療薬「ノスカナゲル」での起用だ。
ノスカナゲルは、ニキビ跡治療剤のカテゴリーにおいて13年連続で売り上げ1位を維持しているとされる商品である。東亜製薬は新たな広告キャンペーンにウォンヒを迎えることで、若い消費者層との接点を広げ、ブランドへの親近感を植え付ける戦略だと説明している。
広告内では「今も誰かは良くなっている」というメッセージを掲げ、生活の中で自然にニキビ跡をケアする様子が描かれる。ここでも求められている要素は、派手なスター性というよりも、若い世代が「自分たちの日常に近い」と感じられる身近さである。
広告業界がウォンヒを重用する理由は、単に「勢いのあるアイドルだから」という点だけではなさそうだ。
まず特筆すべきは、その透明感である。
Abibがウォンヒを選んだ理由として「澄んで清潔なイメージ」を挙げたように、ポカリスエット側もILLIT特有の「濁りのないエネルギーに満ちた印象」がブランドに合致していると見ている。
ウォンヒの容姿や醸し出す空気感は、強烈すぎる個性で商品の存在感を消し去ってしまうタイプではない。むしろ、商品そのものが持つ清涼感や健康的な魅力、日常の風景を自然に引き立てるタイプだ。
だからこそ、スキンケアやヘアケア、飲料といった様々なジャンルにフィットする。ニキビ跡治療薬のような医薬品の広告であっても、堅苦しくなりすぎず、若い消費者へ向けてマイルドにメッセージを届けることができる。
次に、10代から20代に対する強い波及力が挙げられる。
所属事務所のBELIFT LAB側は、ウォンヒが広告界で脚光を浴びる背景について、彼女が「1020世代のアイコン」としての影響力を備えているからだと分析する。ウォンヒはブランドのトレンディなイメージを背負い、Z世代をはじめとする若い消費者層との架け橋となる役割を担っているという。
事実、ビューティーやF&B、テックなど、ウォンヒが起用されるセクターは若い消費者との結びつきが非常に強い。CASETiFYのスマホケース、rom&ndのリップ、finoのヘアケア、トゥーサムプレイスのスイーツ。これらはすべて、SNSで拡散されやすく、若者の日常に深く溶け込みやすい性質のアイテムばかりだ。
さらに、ウォンヒには「本当にプライベートで使っていそう」と思わせるリアリティがある。
rom&ndでは、元からのコスメ好きという背景がモデル起用の原動力となった。Abibでも、デビュー前から商品を愛用していたというストーリーがある。finoにおいては、ステージでのパフォーマンス時に髪のツヤがスタイリングの完成度を左右すると本人が語っている。
広告ビジネスにおいて、この要素は極めて重要である。どれほど人気があろうとも、商品との関連性が薄ければ、消費者には単なる「ビジネスとしての広告」という冷めた印象しか残らない。しかしウォンヒの場合、コスメやスキンケア、ヘアケアといった分野において、本人のキャラクターや関心が商品と自然にシンクロする。その不自然さのなさが、広告としての説得力を生む。
ウォンヒ個人としての広告価値に加え、ILLITというグループ全体が持つ裾野の広さも無視できない。
最近の韓国のコラムでは、こどもの日にソウル子ども大公園へILLITを一目見ようと2万4000人ものファミリー層が集まったエピソードが紹介され、彼女たちを「小学生たちのプレジデント」を意味する「チョトンリョン」と称していた。
これはウォンヒ個人の人気を直接裏付ける指標ではないものの、ILLITというグループが10代以下やファミリー層にまで浸透しているという事実は、広告主にとって計り知れない魅力となる。
アイドルの広告は、熱狂的なファンだけに届けば十分というわけではない。飲料やヘアケア、スマホケース、スキンケア、デザート、医薬品といった大衆向けの商品では、ファン層の垣根を越えて広く届くことが求められる。
ILLITが小学生や家族層にまで認知されており、ウォンヒが10代・20代への強い影響力を持つと評価されているのであれば、ブランド側にとってこれほど心強い存在はない。
若い世代のトレンドを捉えながらも、エッジが立ちすぎて孤立することはない。ファンには特別な価値を提供しつつ、一般の消費者にも親しみやすさを感じさせる。この絶妙なバランス感覚こそが、広告モデルとしてのウォンヒの最大の武器である。
その象徴的な事例が、ポカリスエットだろう。
ILLITは今年、この人気イオン飲料ブランドのモデルに再び起用された。特にウォンヒは、2024年のデビューと同時にモデルに抜擢されて以来、3年連続で同ブランドの顔を務めている。
ポカリスエットは過去に、ハン・ジミンやパク・シネ、ソン・イェジン、TWICEなど、それぞれの時代を彩るトップスターを起用してきたことで知られる。清涼感や青春、健康、エネルギッシュといったイメージが定着しているブランドだ。
そこにILLIT、そしてウォンヒが続けて起用されている事実は、彼女たちが一過性のトレンドにとどまらず、ブランドが長期にわたって寄り添いたいと願う確固たるイメージを確立している証拠である。
ポカリスエット側も、ILLITの明るく健全なイメージや、自らの道を主体的に突き進む青春のメッセージが、市場からポジティブな反応を得てきたと評価している。
広告の世界において、継続的な起用が持つ意味は重い。単発であれば話題性だけで片付けることもできる。しかし、3年も継続するとなれば、ブランドとの親和性、消費者のポジティブなリアクション、あるいはモデルとしての高い信頼性が担保されていることに他ならない。
ステージの上で圧倒的なスポットライトを浴びるだけでなく、広告の世界でも「1020世代のアイコン」としてその領土を広げ続けるウォンヒ。
彼女が放つ唯一無二の「透明感」は、ブランドが求める清潔さ、若々しさ、そして親近感を同時に表現できる、ウォンヒ自身の最大の広告価値となっている。
(記事提供=スポーツソウル日本版)
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