サッカー北中米ワールドカップの開幕が目前に迫っているが、アメリカ西部最大の開催都市であるロサンゼルスの雰囲気は意外にも落ち着いていた。
街の各所にワールドカップを告げる痕跡はたしかに存在したが、世界中のサッカーファンの祭典の開幕を控えた熱気というよりは、巨大なイベントを静かに準備する姿に近かった。
ロサンゼルスは今回の北中米W杯においてアメリカを代表する中心的な開催都市だ。SoFiスタジアムで計8試合が行われる。アメリカ代表の開幕戦も予定されている。
ワールドカップが終了した後は2028年ロサンゼルス五輪へつながるため、都市全体がグローバルスポーツイベントの中心地としての役割を担うことになる。実際、ロサンゼルス五輪組織委員会も、今回のワールドカップをオリンピック運営のための重要なテストイベントとして活用する計画だ。
しかし、現地で目にした雰囲気は予想とは異なっていた。
ロサンゼルスFCの本拠地であるBMOスタジアムの周辺は、普段と大きく変わらなかった。
スタジアムの外壁にはチームのエースである韓国代表FWソン・フンミンの大型ビジュアルが掲げられ、クラブのプロモーション用掲示物も目を引いたが、ワールドカップの開催都市という雰囲気を強く感じるのは容易ではなかった。スタジアムの周辺も比較的閑散としていた。
都心のいたるところでも、ワールドカップが迫っているという緊張感は大きくなかった。一部の通りや主要施設にワールドカップのPRバナーが設置されたものの、大会開幕を控えた都市特有の浮き足立った雰囲気はまだ見られない。
それでも最も目を引く変化はロサンゼルス・メモリアル・コロシアムだった。1923年に開場した同会場は、1932年と1984年にオリンピックが開催された歴史的なスタジアムだ。世界で唯一、2度のオリンピックを開催したスタジアムとしてよく知られている。今回のワールドカップ期間中には、単なるスタジアムではなく、ファンの祭典の中心舞台へと変身する。
現地を訪れた際も、スタジアムの外部には「LA World Cup Host City Supporter」のバナーが設置されており、ワールドカップ関連施設の工事が進められていた。ただ、大規模な人出やお祭りムードはまだ見られなかった。スタジアムは静かで、準備作業だけが淡々と続けられていた。
コロシアムでは、来る11日からFIFAファンフェスティバルが開催される。スタジアム内部の大画面スクリーンを通じてワールドカップの試合を観戦できるほか、音楽公演や文化イベント、多彩な体験プログラムも同時に行われる予定だ。LA組織委員会は、ここをワールドカップ期間中のロサンゼルスにおけるサッカー文化の中心地として運営する計画だ。
実際、ロサンゼルスはワールドカップ期間中に単に試合を開催するだけではない。ファンフェスティバルをはじめ、地域のいたるところに設けられるファンゾーンやコミュニティイベントを含む、多様なプログラムを準備中だ。
しかし、大会開幕をわずか数日後に控えた現在の雰囲気は、期待とは多少異なっている。ワールドカップに向けた準備は確実に進められているが、 都市全体が祭りの熱気に包まれている様子ではない。
ロサンゼルス在住のイ・パトリックさんは「今すぐワールドカップの開幕に対する関心が高いわけではない。ただ、韓国人の場合はソン・フンミン選手への期待が大きい。特に韓国がベスト32(決勝トーナメント)に進出した場合、ロサンゼルスで試合を行う可能性があるという点に関心が集中している」と説明した。
もちろん、通りにはワールドカップを告げるバナーが掲げられ、歴史的なオリンピックスタジアムはサッカーファンを迎える準備を整えた。ソン・フンミンがプレーするロサンゼルスFCの本拠地も、変わらずその佇まいを保っている。
ロサンゼルスが真のワールドカップ都市へと変貌する瞬間は、大会の開幕とともに始まる見通しだ。
(記事提供=OSEN)
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