北中米ワールドカップの開幕がいよいよ目前に迫る中、韓国で大会解説を務める元Jリーガーの代表OBが、自国代表の準備状況に対して苦言を呈した。
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彼はレギュラーの組み合わせや戦術の方向性が完全に定まりきっていない現状を憂慮しており、チェコとの初戦が今大会全体の行方を左右する大きな分岐点になるとみている。
その人物は、かつて水戸ホーリーホック、鹿島アントラーズ、ジュビロ磐田などに在籍し、韓国代表としてワールドカップ2大会を経験したパク・チュホだ。
現在はドルトムント・アカデミー・コリアの代表を務め、今回の北中米大会では韓国のケーブルチャンネルJTBCの解説者として現地入りする彼が、9日にドイツ・ブンデスリーガが主催したオンライン記者懇談会の席で、韓国代表の現状について語った。
ホン・ミョンボ監督率いる韓国代表は、アメリカのソルトレイクシティで実施した事前キャンプ中の親善試合において、トリニダード・トバゴに5-0、エルサルバドルに1-0で連勝を飾っている。
しかし、パク・チュホはこの2試合を振り返り、満足のいかない部分があったと評価した。「ポジティブな面はあった。FW陣がゴールを決め、得点感覚を研ぎ澄ませた点は確かにプラスになった」と前置きしつつも、「一方で、怪我という想定外の事態によって一部の選手が外れたため、全体的な組織力を確認するには限界があった」と語った。
実際、トリニダード・トバゴ戦ではDFチョ・ユミン(シャールジャFC)が負傷交代となり、そのまま代表を離脱することを余儀なくされている。
さらに、「選手たちがやや慎重に試合を進める姿も見られた。結果は悪くなかったが、チームの完成度を高める過程として見るには不十分な部分があった」と、試合内容の面でも手厳しく指摘した。
韓国代表に対する国外からの評価についても、パク・チュホの目には物足りなく映っているようだ。
「個人の能力だけを見れば、十分に通用する選手が多い。対戦相手の立場から見ても、警戒すべき戦力は少なくないはずだ。むしろ我々の戦力が明確に確立されていれば、相手はもっとプレッシャーを感じていたかもしれない」とした上で、「現在の海外メディアや現地の雰囲気を見ると、韓国を手強い相手というよりは、比較的十分に戦えるチームだと評価する見方もあるようだ。最近の親善試合の内容が、そうした認識に影響を与えたとみられる」と分析した。
また、韓国国内の冷え切った空気に対する寂しさも隠さなかった。「韓国代表への関心が以前ほどではないように感じている。批判を通り越して無関心に近い空気が漂っていることは、サッカー界の人間としては切ない限りだ」と胸の内を明かした。
そうした中で迎える今大会。パク・チュホは12日にエスタディオ・グアダラハラで行われるチェコとの初戦の重要性を繰り返し強調している。「現在の代表は、確固たるレギュラーの組み合わせが完成しているとは言い難い。だからこそ初戦がさらに重要になる。チェコ戦で良い結果とパフォーマンスを見せられれば、自然と主軸となる選手構成や戦術の方向性も定まってくる」と見込んだ。
だが一方で、初戦でつまずいた場合にさらなる変更が繰り返される危険性にも触れた。「ワールドカップに出場する他国を見ると、中心となる選手構成はある程度固定されている。組織力もかなりの部分まで完成している状態だ」とし、「もし初戦で苦戦を強いられると、我々も2戦目で再びメンバーや戦術の変更を迫られることになる。そうなれば、準備過程における不安要素が繰り返される恐れがある」と警告した。
ワールドカップに挑むすべての国がそうであるように、パク・チュホもまた、韓国代表にとって最大の鍵は「チェコとの初戦」だと断言する。この一戦の結果次第で、チームのムードから戦術、選手構成までが一変すると彼は見立てている。
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