韓国サッカーには、常にその時代を代表する顔があった。
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パク・チソンとパク・チュヨンが中心を担った「ヤン(両)パク時代」、キ・ソンヨンとイ・チョンヨンがバトンを受け継いだ「サンヨン(双竜)時代」、そしてソン・フンミンの時代まで。
韓国代表の北中米ワールドカップはグループステージ敗退という悔しい結果で幕を閉じたが、一つのことを明確に知らしめた大会だった。韓国サッカーの新たな中心は、すでにイ・ガンインだということだ。
2000年代後半の代表チームは、パク・チソンとパク・チュヨンが象徴だった。パク・チソンはマンチェスター・ユナイテッドで活躍した世界的なミッドフィルダーであり、パク・チュヨンは韓国サッカーを代表するストライカーだった。
二人は2010年南アフリカワールドカップでベスト16進出の快挙を成し遂げ、韓国代表の黄金期を切り開いた。
その後、代表の中心は自然と「双竜」へと移り変わった。
キ・ソンヨンはの中盤の司令塔としてゲームをコントロールし、イ・チョンヨンは独特の突破力とクリエイティブなプレーで攻撃を牽引した。二人はブラジルやロシアのワールドカップを経て、代表の軸としての役割を果たした。
そして、彼らの後を継いだソン・フンミン時代が幕を開けた。
アジア人初のプレミアリーグ得点王、世界最高峰のフォワードという肩書きは、ソン・フンミンを形容するのに十分だった。韓国代表では歴代最長期間のキャプテンとしてチームを率い、韓国サッカー歴代最多得点2位に浮上するなど、名実ともにエースとしての地位を確立した。
代表もまた、長い間ソン・フンミンを中心に回っていた。ソン・フンミンをどのポジションで起用するかが戦術の出発点であり、彼を最も輝かせることが、韓国代表にとって最大の課題だった。
ただ今回、自身4度目のワールドカップである北中米大会で、ソン・フンミンはゴールやアシストを記録できなかった。そんな彼の穴を最も確実に埋めた選手が、イ・ガンインだった。
前回の2022年カタール大会では“ジョーカー”の役割を担った彼は、今大会では攻撃の中心として完全に定着した。グループステージ全3試合でフル出場し、最も多くのドリブル成功を記録し、攻撃の出発点としても活躍した。
韓国はグループステージで敗退したが、世界はイ・ガンインの活躍を認めた。
スペインの有力スポーツ紙『マルカ』はグループステージのベストイレブンを発表し、イ・ガンインを攻撃的MFで選出した。アジアの選手で唯一の選出であり、グループステージで敗退した国の選手の中でも唯一だった。
『マルカ』は「多くの人が予想していなかっただろう。イ・ガンインはミッドフィルダーの中で2番目に高い評価を受けた」とし、「韓国が敗退し、これ以上スタッツを伸ばせなかったのは残念だが、ベストイレブンに選ばれただけでも十分に価値のある成果だ」と評価した。
プレー面だけでなく、責任感にも変化が見られた。メキシコに敗れた後は誰よりも強い悔しさをにじませ、南アフリカ戦では試合終了のホイッスルが鳴り響くと、ピッチに拳で叩きつけて涙を流した。代表に対する責任感がそのまま表れた場面だった。
帰国現場でも同様だった。仁川国際空港では代表に対する厳しい批判が続いた。一部のファンはホン・ミョンボ前監督と代表に対して強い不満を表明した。
その過程で、イ・ガンインはしばらく黙ってその様子を見つめていた。特別な言葉も表情の変化もなかったが、複雑な心情を隠せない様子だった。誰よりもワールドカップで多くのことを見せるためにプレーしていた選手だったため、その沈黙はさらに重く感じられた。
もちろん、ソン・フンミンの時代が終わったと言うにはまだ早い。彼は今もなお、韓国サッカーが頼るべきリーダーである。しかし、代表の重心は少しずつ移りつつある。
パク・チソンとパク・チュヨン、キ・ソンヨンとイ・チョンヨン、そしてソン・フンミンの時代を経て、今や韓国サッカーはイ・ガンインを中心に据えた新たな時代を迎えようとしている。
次の代表監督が真っ先に頭を悩ませるべき課題も明確だ。もはやイ・ガンインを既存のシステムに当てはめるのではなく、イ・ガンインを中心に新しい代表を構築しなければならない。
イ・ガンインが最も輝けるポジションや役割、そしてともに相乗効果を生み出せる選手たちを見つけ出すことが、韓国サッカーの未来を左右する重要な鍵となる見通しだ。
(記事提供=OSEN)
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