パフォーマンスが終了した直後、まるで糸が切れたかのように頽れ、周囲のスタッフに支えられながら退場していく。
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韓国女性グループtripleS(トリプルエス)のユビンに関する動画がSNS上で拡散され、ファンの間では動揺と心配の声が広がった。この事態を受けて、所属事務所MODHAUSは先月末にユビンの活動休止を公表した。
同事務所は公式ファンコミュニティを通じて、「ユビンは最近、持続的なコンディション低下により医療機関を訪問し、医療陣から十分な休息と安静が必要だという所見を受けた」と説明した。
さらに、「ユビンはファンとの約束を守り、チームの力になろうと努力してきたが、無理な活動が回復を遅らせる可能性があるという勧告に従い、休息と回復に専念することにした」と明らかにした。
この決定に伴い、ユビンはしばらくの間、一切の芸能活動を休止する。これまでに計画されていた対面イベントやファンサイン会への出席も見送る方針だ。
彼女は6月27日、京畿道高陽市のKINTEXで開催された「2026 MyK Festa」の「MyK LIVE」ステージを終えて場内が暗転した瞬間、意識を失って倒れたと伝えられている。ネット上の映像には、スタッフに抱えられて運ばれる彼女の様子が記録されており、ファンからは「なぜ会社はもっとメンバーのケアをしないのか」「健康を最優先してほしい」といった声が上がった。
ユビンは今年1月にも体調問題からファンサイン会への不参加を余儀なくされていた。その際、所属事務所は「アーティストの健康と安全を最優先に考えた変更」と説明し、回復をサポートする意向を示していた。
もちろん、1月の欠席と今回の活動一時休止を安易に関連付けることは不適切かもしれない。
しかしながら、彼女の体調に対する懸念は以前から根強く存在しており、今回の活動中断は、ステージの上で倒れたという衝撃的な映像の視点だけで語るべきものではないだろう。
近年のK-POPシーンにおいては、アーティストたちの心身の限界がステージ上で露呈してしまうケースがしばしばクローズアップされている。
少し前には、NMIXXのソリュンがワールドツアーの公演中、激しい腰痛に耐えかねて涙を流しながらも歌い踊り続ける動画が拡散され、過酷な労働環境に対する批判が巻き起こった。
のちにソリュン自身は、ファンとのコミュニケーションツールを通じて「会社も病院も休んだほうがいいと言ってくれたけれど、私が少しでもステージに立ちたかった」と説明している。
FTISLANDのチェ・ミンファンも、今年1月にKINTEXで実施された音楽イベントの最中に意識を失うトラブルがあった。
後日、本人は「デビューしてから今まで倒れたことがなかったので、皆さんもかなり驚かれたと思います。実は僕自身もとても驚きました」とコメントし、現在は体調を取り戻していると発信した。所属事務所側は、一時的な脱水症状や過労が原因だったと説明している。
女性歌手ヒョナも昨年11月, マカオでの野外フェス「WATERBOMB MACAO 2025」の本番中に突如として意識を失い、その場に倒れ込んだ。
イベントの直前に自ら10kg減量したことを明かしていた背景もあり、体調を案じる声が殺到した。彼女は自身のSNSで「良い姿を見せたかったのに、プロらしくなかった」と謝罪している。
それぞれの置かれた状況や要因は同一ではない。身体の異変を引き起こした引き金も、負傷や疲労蓄積、脱水、ダイエットなど多岐にわたる。アーティスト自身の意思や事務所のマネジメント方針、当日のコンディション、スケジュールの都合も、それぞれ違うはずである。
それでもなお、これらに共通して見え隠れするものもある。列挙した事例からは、いずれも「ファンとの約束を守りたかった」「少しでもステージに立ちたかった」「良い姿を見せたかった」という思いがにじむ。そしてファン側も、その痛々しさに胸を締め付けられながら、同時に彼らの見せる責任感やプロ意識に感動する。
そのような感情を否定することはできない。舞台に立つことに誇りを胸に、自らを待つファンのために限界を超えて力を振り絞る姿は、確かに見る者の心を動かす。
だが、アイドルやアーティストも生身の人間だ。極限に近い状態で舞台に立ち続ければ、本人の回復が遅れるばかりか、より大きな事故につながる可能性もある。
ユビンの所属事務所が今回、「無理な活動が回復を遅らせる可能性がある」として、休息と回復に専念させると説明した。休息を最優先にする判断は必要なものだが、同時に「倒れた後」ではなく「倒れる前」に止めることの難しさも浮き彫りにしている。
K-POPのビジネスモデルにおいて、ファンとの約束やチーム活動、ユニットスケジュール、各種イベント、ファンサイン会などは緊密に連動しており、たった一つの欠席が多方面に影響を与える。
とりわけ24人という大人数で構成され、頻繁なユニット活動を特徴とするtripleSのようなグループでは、一人の離脱がチームやイベント全体に与える影響も小さくない。だからこそ、本人が「迷惑をかけたくない」と無理をしてしまう場面もあるだろう。
しかしながら、本当にファンが見たいのは、倒れるまで続ける姿ではなく、健康な状態で再びステージに立つ姿のはずだ。
「少しでも立ちたかった」という思いを美談にする前に、その思いを支える側が一体どこでブレーキをかけるのか。華やかなK-POPのステージの裏側で、アーティストをどのように守るのかが改めて問われている。
(記事提供=スポーツソウル日本版)
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