「幸せだった記憶」や「ネームバリュー」で選ぶな!混迷の韓国代表が今こそ監督人事で重視すべきコト

2026年07月09日 スポーツ #サッカー
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2022年カタールW杯で韓国代表を率いたパウロ・ベント前監督が、再び韓国代表の指揮を執ることに関心を示していることがわかった。

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ただ、現在重要なのは“ネームバリュー”ではない。韓国サッカー協会(KFA)が崩壊した選任プロセスを立て直し、その手続きの中で冷静に検討することだ。

7月7日、韓国サッカー界によると、ベント監督は最近、韓国代表監督時代にともに仕事をしたKFA関係者を通じて、現在空席となっている韓国代表監督職に関心があるという意向を伝えたとされている。

まだ正式な手続きが進んでいるわけではない。ベント監督がKFAの国家代表戦力強化委員会に正式な応募書類を提出したわけでも、KFAが公式な候補群として議論した段階でもないとされる。KFAの広報も、監督候補群の議論や応募書類の受付段階ではないと線を引いた。

パウロ・ベント監督
パウロ・ベント監督(写真提供=OSEN)

ベント監督は韓国サッカーを熟知している指導者だ。彼は2018年9月から2022年12月まで韓国代表を率いた。韓国代表の歴史上、単一の任期としては最長寿の監督だった。

ベント監督は在任期間中、ビルドアップサッカーを韓国代表に定着させ、2022年カタールW杯では韓国を12年ぶりとなる他国開催のW杯でのベスト16進出に導いた。

当時、韓国はウルグアイ、ガーナ、ポルトガルと同じグループに入った。ウルグアイと0-0で引き分けた後、ガーナに2-3で敗れたものの、ポルトガルとの最終戦で2-1の勝利を収め、グループステージを突破した。ベント監督はブラジルとのラウンド16で1-4で敗れた後、韓国代表と再契約しない意向を明らかにしてチームを去った。

韓国サッカーをすでに経験している点は、ベント監督の強みだ。韓国代表の運営方式、韓国人選手の特性、アジアの舞台の環境を把握している。韓国代表が2027年アジアカップを控えている状況で、適応期間を短縮できるという点も魅力的だ。

ただ、復帰の意思があるからといって評価が終わってはならない。ベント監督の韓国代表時代の成果は評価に値するが、その後の足跡まであわせて検討すべきだ。

ベント監督は韓国を去った後、2023年にUAE代表の指揮を執った。

UAEでのベント監督は、期待に届かなかったという評価を免れがたい。韓国時代の成果だけを見てすぐに復帰カードを切ることは、徹底的に吟味する必要がある。

最近の指導力、戦術的な柔軟性、チームの掌握力、アジアカップに向けた現実的な競争力まで改めて確認しなければならない。

コーチ陣の構成も変数のひとつだ。カタールW杯でベント監督を支えたいわゆる「ベント師団」は現在、当時のメンバーのまま再集結することが難しい状況にある。

ヘッドコーチだったセルジオ・コスタはKリーグ1の済州SK FCで監督を務めており、フィリペ・コエーリョ・コーチもルーマニアリーグで監督を務めている。ベント監督が再び韓国代表を率いることになったとしても、2018~2022年のような体制が再現されると断定することは難しい。

セルジオ・コスタ
セルジオ・コスタ監督(写真提供=OSEN)

ウルグアイ出身のグスタボ・ポジェ監督も韓国代表に関心を示しているとされる。サッカー界によると、ポジェ監督は韓国代表の指揮を執る意向を持っており、契約方式にも大きくこだわらない姿勢を見せているという。

ポジェ監督はKリーグの舞台を経験した指導者だ。昨シーズンの1年間のみ全北現代モータースを率い、チームをKリーグ1優勝とコリアカップ優勝に導いた。選手たちの長所を引き出し、短期間でチームの組織力を引き上げる能力、実利的な試合運びに定評がある。

デメリットもある。戦術が保守的だという評価を受け、全北の監督職を退く過程でピッチ外でのコミュニケーションの問題も露呈した。

代表チームはクラブよりもさらに短い時間の中で、より多くの利害関係を調整しなければならない立場だ。ポジェ監督も関心の有無とは別に、厳格な基準の中で検討されるべきだ。

グスタボ・ポジェ
グスタボ・ポジェ監督(写真提供=OSEN)

核となるのは特定の名前ではない。ベント監督であれ、ポジェ監督であれ、あるいは他の外国人指導者であれ、まず必要なのは正当な選任手続きだ。

韓国サッカー協会は、ホン・ミョンボ前監督が北中米ワールドカップでのグループステージ敗退の責任を取って退任した後、次期監督の選任作業に入った。韓国代表は9月のAマッチと2027年アジアカップを控えている。時間は多くない。

焦って名前を選ぶ方式を繰り返してはならない。監督候補群の選定基準、評価項目、契約期間、アジアカップまでの短期目標と今後の代表チームの運営方向を整理するのが先決だ。暫定監督体制を検討するのであれば、その理由と期間も明確にしなければならない。

ホン・ミョンボ監督
ホン・ミョンボ前監督(写真提供=OSEN)

ベント監督の関心表明は、十分に検討に値する変数だ。カタールW杯でベスト16に導いた指導者が再び韓国代表に関心を示したという事実自体には意味がある。ただ、その意味がそのまま選任の正当な理由になるわけではない。

韓国サッカーは再び代表チームの監督を探さなければならない。今回は名前よりも手続きが優先されるべきだ。ベント監督の復帰の意思も、ポジェ監督の関心も、その手続きの中で評価されてこそ説得力を得る。

(記事提供=OSEN)

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