ステージ上でのさりげない動作が、思いがけない波紋を呼ぶことがある。
【写真】中のショートパンツが露出?TWICEサナの“衣装ハプニング”
先日、ITZYのリュジンがライブ中にショートパンツの中へ手を入れるような仕草をしたとして、ネット上で大きな話題となった。
波紋を呼んだシーンは、7月11日にフィリピンのマニラで開催されたITZYの3回目のワールドツアー「TUNNEL VISION」のステージで発生した。
リュジンはステージ上でジャンプスーツの下半身部分を気にするように何度も整え、ショートパンツの内側に手を挿し込んで下へ引っ張る動作を繰り広げた。
この当時の映像がライブ終了後、インターネット上のコミュニティやSNS上で拡散された。一部ではスロー再生に加工された動画まで流出し、多種多様な意見が飛び交った。
この一件に対し、リュジンは後日行った生配信の中で自らの口から釈明と謝罪の意を示した。
「ジャンプスーツがあまりにも上がってきて、本当に痛かった」「何も考えずに下ろした」と当時の事情を説明し、「あとで映像を見返したら、自分でもちょっとそうだった。手がかなり入っていた」と正直な思いを明かした。
続けて彼女は、「ジャンプスーツが私を真っ二つにして殺そうとしていた」と冗談をまじえて痛みの激しさを表現した。
そして、「公共の場でズボンに手を入れるのは良いことではない。特にステージ上では、今後ズボンに手を入れない」と力強く誓った。
一見すると不可解に思えた振る舞いも、本人による解説を経れば、衣装がもたらす痛みと不快感を解消しようと試みた行動であったことが理解できる。
しかしながら、このような衣装に関するトラブルはリュジン特有の事象にとどまらない。
K-POPアーティストの公演現場は、ハードなダンス、長丁場のライブ、汗や強い照明、激しい移動や撮影が交錯する過酷な空間である。
絢爛な衣装は舞台を美しく演出する反面、時に演者自身を脅かす“危険要素”と化すのだ。
Girl's Day出身のヘリもまた、6月にソウルで催されたファンミーティングの場で、衣装の事故に直面した。
代表曲である『Ring My Bell』のパフォーマンス中に、衣装の肩ひもが外れるアクシデントに見舞われたのである。
ヘリは一瞬驚いた素振りを見せつつも、すぐさま服を手で押さえて重大な事故を未然に防ぎ、演技を止めることなく最後まで演じきった。
BLACKPINKのロゼについても、過去のコンサートで危うく深刻な事態になりかけた局面を切り抜けた実績がある。
『Hard to Love』の熱唱中、ホルターネックの紐が唐突に解けてしまったのである。
だがロゼは歌唱を中断せず、周囲のダンサーへ即座にサポートを要請し、紐を結び直してもらいつつパフォーマンスを完了させた。
その対処に対し、「本物のプロフェッショナルだ」と称賛の声が届いた。
ヒョナに関しても、学園祭のステージで衣装を結ぶリボンが解けるアクシデントを体験している。
激しい踊りの最中に衣装がはだけそうになる危機的な局面であったが、彼女は片手で衣服を保持しながら最後まで演じ切った。
楽曲が終わると、何事もなかったかのように笑顔で観客に挨拶を送り、ファンからは「プロらしい対応だった」と高く評価された。
だが一方で、こうした衣装事故は単に「本人がうまく乗り切った」という美談で片付けてよい性質のものではない。
aespaのカリナは2024年の日本公演の際、衣装が破損してアンダーウェアが露わになる事故が発生したと報じられた。
カリナは裂けた部分を手でカバーしながらステージを完走したが、彼女に関しては以前にも肩ひもの断線や、衣装の腰部分の破損によって血が出るほど赤くなった皮膚が露出したり、靴底の破損、さらには衣装内部への針の放置といった事態が報告されている。
これを受け、ファンの一部からは「カリナを保護してほしい」「再発防止が必要だ」と危惧する声が相次いだ。
舞台上で落ち着いて対処するアイドルの姿勢は敬意を表すべきものであるが、本来であれば、そうした臨機応変さに依存せずに済む安全な環境設計が不可欠だ。
K-POPアーティストの衣装は、視覚的な影響力や世界観の構築において極めて重要な役割を担う。
けれども、演じにくさや痛感、ズレ、損壊、危険物の残留といった問題が存在するならば、それは表現のクオリティのみならず、出演者の安全管理そのものに関わる。
リュジンの“パンツに手”騒動は、ユーモアを添えた本人の釈明により事態は静まりを見せたが、その背景には、舞台上で生じる衣装アクシデントを演者本人がその場でとっさに処理せねばならない現実が存在する。
不測の事態においても表情を変えず、歌唱と演舞を全うする彼女らの適応能力は、まさにプロフェッショナルそのものである。しかし、そうしたプロ意識に依存しすぎてはならない。
K-POPの煌びやかなステージは、アイドルの機転だけで維持されるべきものではない。衣装やスタイリング、事前の現場確認を含め、アーティストが不安なく表現に専念できる環境が整ってこそ、真の完成を迎えるのだ。
(記事提供=スポーツソウル日本版)
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