かつて大谷翔平への「故意死球」発言騒動で物議を醸した韓国人投手コ・ウソクが、米マイナーリーグでの不正投球疑惑に揺れる中でさらに事態が悪化した。
ミネソタ・ツインズがトレード期限を前に「買い手」を宣言し、リリーフ陣の補強に乗り出すことになったのだ。メジャー再昇格を狙うコ・ウソクにとってはありがたくないニュースだ。
ツインズのジェレミー・ゾールGMは7月29日(日本時間)、『MLB.com』をはじめとする現地メディアとのインタビューで、「チームを強くする方法を見つけるため、できる限りのことを尽くす。全方位的に連絡を取っている」と語り、トレード市場での戦力補強を予告した。
現在までツインズは54勝54敗で勝率5割を記録し、ア・リーグ中地区3位、ワイルドカード4位につけている。ア・リーグのワイルドカード3位のクリーブランド・ガーディアンズ(55勝54敗、勝率0.505)とはわずか0.5ゲーム差で、ポストシーズン進出争いの圏内にいる。
シーズン中盤までは、ツインズはトレード市場で主力選手を放出する「売り手」になると予想されていた。ジョー・ライアンやライアン・ジェファーズ、バイロン・バクストンなど主要選手のトレード説が出回っていたが、7月に入り13勝8敗(勝率0.619)と波に乗り、状況が一変した。
ツインズの補強ポイントはリリーフ陣だ。ゾールGMは「我々は引き続きブルペンを強化する方法を探しており、それが明確な焦点になるだろう」と明かした。
続けて「現在先発で投げている若手投手の中には、ブルペンに回せば面白い選択肢になる選手もいる」と述べ、先発投手の獲得によってブルペンを補強する選択肢もあることを明かした。
ツインズは今季、リリーフ陣の防御率が4.99で全30球団中27位にとどまっている。リーグで5番目に多い28回の逆転負けを喫しており、継投を通じて逃げ切る力が弱い。
今年5月にタンパベイ・レイズから譲渡指名(DFA)措置を受けた後、金銭トレードでツインズに移籍したヨエンドリス・ゴメスが新たな守護神として定着したものの、新人アンドリュー・モリスや最近トレードで獲得したトミー・ナンス以外には中間を繋ぐリリーフ陣が手薄だ。
7~8回を安心して任せられるリリーフ投手が、トレード市場におけるツインズのターゲットになるとみられる。
今月6日、デトロイト・タイガースとの金銭トレードでコ・ウソクを獲得したのも、ツインズが新たなリリーフ陣を探す過程で行われたものだった。
渡米3年目にしてMLBデビューの夢を果たしたコ・ウソクは、4試合で1ホールド、防御率9.00を記録した。4回を投げて8被安打(2被本塁打)、2四球、5脱三振、4失点と内容が振るわず、今月22日に傘下マイナーAAAのセントポール・セインツへと降格した。
AAAで再び競争力を示せば、リリーフ陣が手薄なツインズのチーム事情から見ても再昇格を期待できる状況だった。2人が追加登録される9月の拡大ロースターを狙うとみられていたが、ツインズがトレード市場で買い手に回ったことで、その門戸はさらに狭まった。
リリーフ陣を補強してポストシーズン争いを続けるのであれば、ツインズとしてはそう簡単にコ・ウソクへチャンスを与えることは難しい見通しだ。
ただでさえ不正投球疑惑で10試合の出場停止処分という危機に瀕しているコ・ウソクにとっては、大きな悪材料と言わざるを得ない。
コ・ウソクは今月25日、AAAのコロンバス・クリッパーズ(クリーブランド・ガーディアンズ傘下)戦で7回にリリーフ登板したものの、不正物質の使用禁止違反で1球も投げず退場となった。審判からグラブを押収されたコ・ウソクは、選手会を通じて異議申し立ての意向を示し、潔白を主張した。
コ・ウソクは「問題視されたグラブの物質は、今年初めから使っていく中で汗とロジンが繰り返し混ざり合い、革に固まって形成されたものだ。投球に影響を与えるような不正物質は一度も使用していない」と不服を訴えているが、異議申し立てによって処分が覆る可能性は低い。
2021年6月から強化されたMLBの異物検査規定により、これまで計8人の投手が退場処分を受けているが、その全員が10試合の出場停止処分を免れなかった。26日付で処分が遡及適用されるコ・ウソクは、異議申し立てで覆らない限り来月6日まで出場できない。
ただでさえ1試合1試合が切実な状況の中で、ツインズのチーム状況までもがコ・ウソクにとって不利に働いている。
(記事提供=OSEN)
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