韓国アイドルの兵役で耳にする「代替服務」とは?SEVENTEENメンバーの同時発表で見えた現役兵との違い

2026年07月31日 K-POP #アイドル #兵役
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韓国男性グループSEVENTEEN(セブンティーン)から2人のメンバーが兵役義務を履行することとなった。

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兵役のスケジュールが明かされたのはドギョムとバーノン。両者の“違い”に関しても関心が寄せられている。

所属事務所PLEDISエンターテインメントは先日、Weverseを介してドギョムとバーノンの兵役義務履行日程を周知した。

発表によると、ドギョムは9月8日に陸軍の現役兵として入隊する見通しだ。バーノンは8月20日より兵役義務をスタートさせる。

PLEDISはバーノンについて、「訓練所入所式の会場や代替服務の勤務先へのご来訪につきましても、お控えくださいますようお願いいたします」と注意を促している。

すなわちバーノンは、現役兵としてではなく「代替服務」によって兵役義務を果たすことが判明した。

代替服務の概要と囁かれる背景

では、代替服務とはどのような制度なのだろうか。

韓国の兵役制度における代替服務とは、軍部隊へ入隊して現役兵として生活や訓練を行うのではなく、別の形で兵役義務を全うすることを意味する。

K-POPアイドルの兵役報道において「代替服務」と示される場合、大半は「社会服務要員」としての着任を指している。

社会服務要員とは、主に身体的あるいは精神的な事由などにより現役兵としての服務が困難だと判断された人物が、公共機関や福祉施設といった場所で非軍事的な業務にあたる制度だ。

現役兵のように部隊内で集団生活を送るわけではなく、自宅から配属先へ通勤する形式が多く見られる。

今回、ドギョムについては「現役兵」と明記されたのに対し、バーノンに関しては「代替服務の勤務先」という言葉が用いられた。

このためファンの間では、「なぜバーノンは現役ではなく代替服務なのか」という疑問が広がっている状況だ。

バーノン
バーノン(写真提供=OSEN)

まず一部で浮上したのが、バーノンが中学校を中退している点に起因するのではないかという推測である。

かつての韓国では、学歴が兵役判定に影響を与える制度が存在していた。高校中退以下の学歴である場合、現役での入隊が制限され、学歴や身体等級に応じて補充役処分を受ける事例があったためだ。

最終学歴が中学校卒業や中退であれば、身体等級にかかわらず補充役となり、本人が現役服務を望んだ場合に限って現役兵として入隊できる仕組みも用意されていた。

それゆえ、バーノンの代替服務についても「中学中退が理由なのではないか」といった推測が生じたと考えられる。

しかしながら、この見解は現行の制度には当てはまらない。韓国では2021年以降、学歴を理由とした兵役処分が廃止されているからだ。それ以降は、身体が健康であれば学歴を問わず現役兵として入隊する制度へと改定されている。

少なくとも現在の制度に照らせば、「中学中退だから現役兵になれない」と解釈するのは不自然である。過去にはそうした制度が存在したものの、現代では学歴のみで代替服務に決まるわけではないのだ。

そこで現在、ファンの間で納得感のある説として議論されているのが、健康上の問題である。

一部のファンからは、バーノンに喘息があったとする過去の発言や、呼吸器にまつわるエピソードが改めて注目を集めている。

喘息が原因であれば、現役兵ではなく代替服務に該当する可能性があるのではないか、という見方だ。

実際、一般的な観点から言えば、喘息は兵役判定に影響を及ぼし得る疾患と言える。

韓国の兵役判定においては、身体検査や疾患の程度によって等級が決定し、「1~3級」が現役兵の入営対象、「4級」が補充役などに区分される。

喘息のような呼吸器系の疾患も、肺機能検査や治療の履歴、診断結果に基づき、現役での服務が困難だと判断されるケースがある。

ここで注視すべきなのは、普段ステージ上で激しいパフォーマンスを披露していることと、軍服務に適しているかどうかが必ずしも一致しない点だ。

アイドルのステージは調整された環境下で、本人のコンディションを配慮しながら準備される。

これに対し、軍服務では長距離の移動や屋外での訓練、急激な環境の変化、集団生活などが避けられない。呼吸器疾患を抱えている場合、予期せぬ発作や体調悪化のリスクが現役服務の適否に影響を与えることは十二分にあり得る。

もっとも、これも推測の域を出ない話である。所属事務所側が、バーノンが代替服務となる詳細な理由を明かしていないからだ。

現段階で言えるのは、学歴説は現行制度からすれば根拠として乏しく、健康上の理由、とりわけ喘息説がファンの間で有力視されているという点にとどまる。

二重国籍者に課される兵役義務の仕組み

もう一点、バーノンの兵役に関連して注目されているのが国籍の扱いだろう。

バーノンは、韓国人の父親とフランス系アメリカ人の母親との間にアメリカで生まれ、韓国とアメリカの二重国籍を有すると紹介されてきた。5歳の頃に韓国へ移住して以来、韓国で暮らし続けてきた人物でもある。

そのため、「アメリカ国籍があるのに兵役に行くのか」と疑問を抱く人もいるかもしれない。

しかし、韓国国籍を持つ男性であれば、複数の国籍を所有していても兵役義務の対象となる。18歳になる年の3月末までに韓国国籍を離脱しなかった場合、原則として兵役義務を果たさなければ国籍離脱が難しくなるためだ。

韓国国籍を所持していない外国籍メンバーであれば、当然のことながら韓国の兵役義務は発生しない。K-POPグループの海外出身メンバーが入隊しないこと自体、制度上何ら問題はないのである。

ところが、バーノンの場合は状況が異なる。韓国国籍を維持している男性である以上、仮にアメリカ国籍を併せ持っていたとしても兵役義務が課される。二重国籍だから兵役を免除される、といった単純な仕組みではないのだ。

ドギョム
ドギョム(写真提供=OSEN)

本格化する軍白期と今後のグループ活動

今回の公表を受け、SEVENTEENの“軍白期”は一段と本格化していく。

すでにジョンハンは服務を終えて召集解除となっており、ウォヌは社会服務要員として、ホシとウジは陸軍の現役兵として服務中である。そこにドギョムとバーノンも加わる形だ。

今後はミンギュ、スングァン、ディノらも兵役を控えており、グループとしての活動は当面の間制限を受けることになる。

それでも所属事務所は、ドギョムとバーノンについて、服務の開始後はSEVENTEENの活動に参加できないものの、あらかじめ準備しておいた多彩なコンテンツを通して、引き続きファンと交流する予定であると説明している。

バーノンの代替服務には、韓国における兵役判定制度、学歴による処分基準の移り変わり、健康状態にまつわる推測、そして二重国籍者の兵役義務といった、多岐にわたる論点が複雑に絡み合っている。

もちろん、理由が公式に開示されていない以上、過度な憶測は慎むべきである。それでも今回の発表は、韓国芸能界における兵役が単なる活動休止の期間にとどまらず、制度や国籍、健康面までもが関係する複雑な問題であることを改めて浮き彫りにした。

SEVENTEENの兵役は、グループの歩みのみならず、K-POPファンが韓国の兵役制度をどのように捉えるかという点においても、引き続き注目を集めそうだ。

(記事提供=スポーツソウル日本版)

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