韓国女性グループNewJeans(ニュージーンズ)の再始動に向けた動きが、「言葉」から「仕事」へと移行し始めている。
先日、ヘリンが雑誌『marie claire korea』9月号の表紙に登場した。所属事務所ADORへ復帰してから初めて公となった個人活動であり、ヘリンが雑誌のカバーモデルを務めるのは昨年2月の『ELLE JAPAN』以来のことだ。
今回の撮影についてADORは、「撮影提案があり、ヘリンと話し合ったうえで進めることになった」と説明している。つまり、ADORの所属アーティストとして正式に執り行われた仕事である。
長引いた専属契約をめぐる紛争を経て、ヘリンが実際の現場へ復帰した。その事実だけを見れば、NewJeansの本格的な再始動が始まったようにも受け取れる。
しかしADORは同時に、この撮影について「音楽活動再開とは無関係」と線を引いたうえで、「具体的な音楽活動計画と方式が決まれば案内する」と表明した。
復帰に向けた動きがここまで見え始めている中で、なぜあえて「音楽活動は別」と強調する必要があるのだろうか。
振り返ってみれば、NewJeansを取り巻く“復帰ムード”は着実に高まりを見せている。
デビュー4周年を迎えた7月22日には、ミンジ、ハニ、ヘリン、ヘインの4人による特別映像やコンテンツが公式SNSなどで公開された。
久々に4人がNewJeansとして並び立ったことに対する反響は大きく、公式インスタグラムに投稿された8つのコンテンツは、公開から1日足らずで累計1000万件を超える「いいね」を集めた。
長いブランクや紛争を経た後であっても、NewJeansという存在への関心が失われていないことを物語るには十分な数字であった。
そして今回、さらに一歩先へと進んだ。7月は「4人で姿を見せた」段階にとどまっていたが、8月にはヘリン個人の仕事が実際に動いた。
NewJeansの復帰は、記念コンテンツの公開や復帰意思の表明だけではなく、具体的な活動として徐々に形になり始めていると言える。
現に、最近のヘリンに関しては細かな変化にまで大きな注目が注がれている。
彼女の“歯並びの変化”を巡り韓国国内で議論が巻き起こったのも、その一例だ。
施術の有無は確認されていないものの、以前との印象の違いだけで話題が広がった事実そのものが、長い空白を経てもヘリンへの高い注目度が維持されていることを示している。
だからこそ興味深く映るのが、ADORによる説明だ。
ヘリンの雑誌撮影はADORとの協議を経て進められた正式な活動である。にもかかわらず、ADORは「音楽活動再開とは無関係」と明確に切り分けた。
加えて、「具体的な音楽活動計画と方式が決まれば案内する」と言及している。
この言葉をそのまま受け取るならば、少なくとも現時点においては、NewJeansとしての具体的な音楽活動を外部に提示できる段階には至っていないということになる。
ADORであえて「音楽活動は別」としたのは、そのような現状を明確に区別するためだと見るのが自然だろう。
雑誌の撮影であれば、メンバー一人でも成立させられる。広告やブランド関連の活動も、それぞれのスケジュールに合わせて進行可能だ。
しかし、NewJeansとしての新曲発表となれば話は一変する。
そもそも現在のNewJeansは、かつてと同じ条件にはない。ダニエルがグループを離れており、現在は4人体制とされる。
さらに、初期からNewJeansの音楽やコンセプトを形作ってきたミン・ヒジン前代表もADORを去っている。
長期にわたる契約紛争を経たあと、4人でどのような音楽を生み出していくのか。これまで多くの人々が抱いてきた“NewJeansらしさ”を、新たな体制でいかに再構築するのか。
これは、一人のメンバーが表紙を飾ることとは比べものにならないほど巨大な課題である。
だからこそ現在のNewJeansは、「復帰したのか、していないのか」という二択では捉えにくい。
4人はすでに公式コンテンツで姿を見せ、ヘリンは個人仕事への復帰を果たした。
その一方で、音楽活動についてADORが提示しているのは、「具体的な計画と方式が決まれば案内する」という段階にとどまる。
言い換えるなら、メンバー個々の活動は動き始めているものの、NewJeansというグループの核心である音楽については、未だ別のラインに置かれているということだ。
ここ1年以上、NewJeansの名は音楽そのものよりも、専属契約紛争、独自活動、裁判、そしてADORとの対立といった話題とともに語られる時間が長かった。
だからこそ、次のカムバックは単なる「活動再開」では済まされない。
4人でどんな音楽を作り上げるのか。以前のNewJeansをそのまま再現するのか。それとも、新しい体制に合わせて別の色を打ち出していくのか。
その答えがまだ見えていないからこそ、ADORはヘリンの個人活動とNewJeansの音楽活動を明確に分けて説明したとも考察できる。
ヘリンの雑誌撮影がNewJeans復帰への一歩であることは間違いない。ただ同時に、“音楽についてはまだ具体的な形が見えていない”という現実を浮かび上がらせた出来事でもあった。
(記事提供=スポーツソウル日本版)
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