「なぜこれだけ実力不足な人物が代表監督になったのか?」
韓国バスケの現場では最近、指導者の間からこのような言葉が飛び交う。男子バスケ韓国代表を率いるラトビア出身のニコライ・マズルス監督の手腕に対し、現場の指導者たちまでもが疑問の声を上げている。
マズルス監督率いる韓国代表は8月28日(日本時間)、レバノンのズーク・ミカエルで開催されたFIBAバスケットボールW杯アジア地区予選ウィンドウ4で、ホームのレバノンに74-93で逆転負けを喫した。
3勝4敗となった韓国はF組6チーム中最下位に転落し、予選敗退の危機に追い込まれた。
マズルス監督が今年1月に韓国代表指揮官に就任してから、7カ月の時間が流れた。
就任当時、韓国バスケットボール協会は「外国人指導者の招へいを通じて、愛知・名古屋アジア大会での金メダル獲得と2028年ロサンゼルス五輪本大会出場を目指している」とし、「先進的な戦術とシステムを導入して世代別代表にも波及させ、韓国バスケだけの一貫したシステムを構築する」と発表していた。
しかしその後、韓国代表はマズルス監督体制でAマッチ1勝6敗という悲惨な成績にとどまっている。辛うじてW杯アジア予選ウィンドウ3の日本戦で挙げた1勝も、一時は逆転を許した末に81-79で辛くも勝利したものだった。16得点を挙げたチェ・ジュニョンの活躍がなければ、勝つのが難しかった試合だ。
試合後、チェ・ジュニョンは「自分が率先して攻撃を主導した」と語り、マズルス監督の攻撃戦術によって勝ったわけではないことを明かした。
韓国は本日(31日)、ホームの水原(スウォン)でサウジアラビアと対戦する。同じ3勝4敗ながら得失点差で上回るサウジアラビアが5位で、韓国が最下位の6位だ。韓国がサウジアラビアに敗れれば、ワールドカップ出場は事実上潰えることになる。金メダルを目指すアジア大会開幕まで、すでに2週間も残されていない。
代表チームは、韓国に存在するすべてのチームの中で最高峰の位置にある。当然、代表を指揮する指導者も最高の能力を備えていなければならない。
韓国のあらゆるバスケチームの指導者が、代表の試合を見ながら最新の戦術やトレンドを学ぼうとするからだ。マイク・シャシェフスキーやグレッグ・ポポヴィッチがアメリカ代表を率いた時のような影響力を期待しているのである。
しかし、マズルス監督体制のバスケは果たして彼が代表監督と言えるのかどうか、現場の指導者たちすら疑問を抱かせるレベルだ。
マズルス監督は指導者としての能力が著しく劣る。アマチュアチームの指導者でさえ当然持っている基本的な素養すら示せていない。そのため、マズルス監督がなぜ代表の指揮を執ることができたのか、現場の指導者たちは首をかしげている。
元プロチーム監督のA氏は、「マズルスは一体どうやって代表監督になったのか。代表でなぜこのようなバスケができるのか、マズルス監督の過去の経歴が気になる。代表監督を務めるほどのキャリアなら、やってはならない初歩的なミスが目につく。プランAが破綻した際のプランBが見えてこない。特に守備の穴が深刻だ」と指摘した。
プロバスケで10年以上トップ選手として活躍し、現在はアマチュアチームを指導するB氏は「代表に選ばれるほどなのだから、基本的に能力が優れた選手ばかりだ。戦術の習得力も早い。それほどの選手を集めておきながら、どうやってこのようなバスケをしているのか言葉にならない。タイムアウトを取るタイミングだけ見ても、同じ指導者として納得がいかない。勝負どころや相手の狙いを読む目がないのではないか」と一喝した。
指導者たちの目から見ても、マズルス監督が目指すバスケが具体的に何なのかわからないという声が多い。相手の戦術に対処する柔軟性や咄嗟の判断力が著しく欠けているというのが、指導者たちの一致した見解だ。
選手の特性を把握して長所を生かすのではなく、自分が用意した枠組みに選手を当てはめようとする傾向が強いという。
これは、マズルス監督が代表監督の面接時に語った「韓国のスピードと3ポイントシュートを生かす」という自らの発言とも矛盾する姿勢だ。「あまりに時代遅れのバスケをしている」という意見も多数聞かれた。
韓国屈指のシューターであるユ・ギサンは、マズルス監督就任以降、ベンチに追いやられる状況が続いている。彼は昨年のレバノン戦で3ポイントシュート8本を沈め、28得点を叩き出した。ただ、今年のレバノン戦ではわずか18分しか出場機会を与えられず、3ポイントシュートも6本中1本の成功にとどまった。
敗戦のたびに選手へ責任をなすりつけるようなインタビュー内容も、選手たちの士気をくじいている。
マズルス監督はレバノン戦の敗戦後、FIBAの公式インタビューで「レバノンの勝利を祝福する。今日の勝敗は相手のフィジカルと運動能力の差で決まった。リバウンドで20個差をつけられては勝てない。この点を必ず克服して次の試合に備えなければならない」と語った。
これは今年7月、韓国が台湾相手に18点リードしながら80-82で逆転負けを喫した際のコメントと恐ろしいほど酷似している。当時の韓国は、台湾の213cmの帰化選手ブランドン・ギルベックに26得点、18リバウンド、5ブロックショットを許して崩壊した。
選手のフィジカル面での劣勢を戦術で補うことこそが監督の役割だ。マズルス監督の論理に従えば、“センターの帰化選手”がいない韓国はサウジアラビアにすら勝てないことになる。
サウジアラビアには208cmのセンター、モハメド・アルスワイレムがいる。同選手は日本を相手に19得点、16リバウンド、7アシストを記録した。イ・ヒョンジュン、イ・ジョンヒョン、アン・ヨンジュンが不在だった際、マズルス監督は「ベストな戦力ではない。負傷者が多い」と言い訳を並べた。ただ、イ・ヒョンジュンらが復帰しても結果は変わらなかった。
レバノン戦の敗戦後、ヨ・ジュンソクは「リバウンドで後手に回り、シュートを決めきれなかった。守備をしっかり固められなかったことが問題だった。次の試合に向けて課題を解決しなければならない」と反省の弁を述べた。相手の攻撃以前に、自分たちの守備そのものに問題があったという指摘だ。
代表選手を輩出した指導者のC氏は「選手たちの表情を見ると、雰囲気がかなり重くなっているようだ。選手のモチベーションを高めるのも指導者の手腕だ。代表に選ばれるのは韓国トップクラスの才能を持った選手たちだ。極上の食材を与えておきながら料理が台無しなら、責任はシェフにある」と切り捨てた。
韓国バスケ協会は、韓国人記者が現場取材を行えない海外試合において、マズルス監督や主要選手のインタビューを報道資料として配布している。しかしレバノン戦の敗戦後、マズルス監督や選手のコメントは一切出されていない。バスケットボールファンの知る権利を無視する振る舞いだ。
FIBAが公式に実施した会見にのみ、マジュルスとヨ・ジュンソクが出席した。それすらも、現地の報道陣から韓国陣営への質問は一切なかった。2人は簡単な感想を述べただけで降壇した。
マズルス監督は31日のサウジアラビア戦で、韓国報道陣から浴びせられるであろう数々の疑問に誠実に答えねばならない。
もはや、言い訳や弁明は通用しない。5000万の国民を代表する国を率いる器ではないのであれば、素直にそれを認め、自ら身を引くのも一つの選択肢だ。
(記事提供=OSEN)
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