1500万円超を受け取る3カ月間で、熾烈な3位争いを繰り広げるチームの救世主となれるのだろうか。
LGツインズは9月1日、投手コ・ウソクと契約期間1年、年俸5億ウォン(日本円=約5849万円)で契約を完了し、選手登録を終えた。
コ・ウソクはシーズン途中の加入に伴い、残りのシーズン3カ月分(9~11月)の1億5000万ウォン(約1754万円)を受け取る。
コ・ウソクは1998年8月6日生まれの28歳。2017年の新人ドラフト1次指名でLGツインズに入団すると、2023年までの通算7シーズンで354試合に登板し、19勝26敗139セーブ6ホールド、防御率3.18を記録した。
2019年からチームの抑え投手として活躍し、2022年には42セーブを挙げてレギュラーシーズンのセーブ王に輝いた。2023年にLGが29年ぶりの総合優勝を果たした際には、韓国シリーズ第5戦の最終回を締めくくった。
その後はポスティングシステムでMLBへの挑戦に乗り出し、2024年1月にサンディエゴ・パドレスと2年総額450万ドルで契約。だがパドレスではメジャーに昇格できず、傘下マイナーAAでプレーを続けたが、同年5月にマイアミ・マーリンズへトレードされた。
ただ、マーリンズでも傘下AAAでプレー中に事実上の戦力外(DFA)に。当時は他球団からの獲得オファーもなく、マーリンズ傘下のAAAとAAを行き来してシーズンを終えた。
2025年もマイナー生活が続き、同年6月にマーリンズから放出を言い渡されると、今度はデトロイト・タイガースとマイナー契約。今季も再びマイナー契約を結び、今年8月には金銭トレードでミネソタ・ツインズに移籍した。そして同月10日のクリーブランド・ガーディアンズ戦で、渡米3年目にして悲願のMLBデビューを果たした。
しかし、2週間でマイナー降格を言い渡された後、AAAでは不正物質使用の疑いで8試合の出場停止を受けた。結局、8月29日にツインズもコ・ウソクをDFAとしたが、ここでも他球団から獲得オファーはなく、ツインズ傘下マイナーへの残留を余儀なくされていた。
コ・ウソクはMLBで4試合に登板して防御率9.00。マイナーでは通算111試合に登板し、防御率5.02、10ホールド10セーブ、WHIP(投球回あたりの与四球・被安打数合計)1.44を記録していた。
そんななか、コ・ウソクは古巣LGに復帰の意思を明かし、球団に年俸契約を一任した。KBOのレギュラーシーズンが1カ月半ほどしか残っていない現時点で、年俸に対する大きな欲を示さなかった。
LGのチャ・ミョンソクGMは「1年契約を結ぶ予定だ。3カ月分の月給契約だ」と語った。FA取得まで1年を残した状態でポスティングを通じて渡米し、復帰することになったたコ・ウソクは、KBOで4シーズンをプレーして初めてFA資格を取得することになる。複数年契約は今季終了後に検討すべき問題だ。
コ・ウソクがLGで最後にプレーした2023年の年俸は4億3000万ウォン(約5030万円)だった。2023年のコ・ウソクは44試合で3勝8敗15セーブ、防御率3.68にとどまり、個人成績としては年俸に見合う働きができなかった。当時アメリカへ進出していなければ、コ・ウソクの2024年の年俸は据え置き、あるいは総合優勝の影響で微増となっていたはずだ。冷静に評価を下せば、今回の復帰時に年俸が減る可能性すらあった。
今回の年俸5億ウォンの契約は、2023年の年俸と成績をベースに算出されたものだ。復帰後の残りシーズンでの活躍を期待する意味を込め、年俸4億3000万ウォンから5億ウォンへと引き上げられた格好だ。
LGは契約発表後、「コ・ウソクは2023年シーズンに抑え投手としてチームの29年ぶりの総合優勝に貢献し、アメリカの舞台で貴重な経験を積んで戻ってきた。今季残りのレギュラーシーズンにおいて、LGツインズの投手陣にとって大きな力になると期待している」とコメントした。
コ・ウソクは球団を通じて「韓国にいる時もアメリカにいる時も、変わらず熱い応援を送ってくださったファンに感謝している。残りのシーズンは短いが、残りの試合でチームの勝利のために全力を尽くして投げる」と意気込みを語った。
残念ながらコ・ウソクはポストシーズンに出場することはできない。KBOの規定上、7月31日までに選手登録を済ませなければポストシーズンでプレーできないからだ。コ・ウソクがプレーできるのは、残りのレギュラーシーズンのみとなる。
コ・ウソクは3日にチームへ合流し、即座に登録される見通しだ。LGとしては、残り26試合となったタイミングでの合流となる。
なお、コ・ウソクは2023年3月、WBC前に行われた韓国メディアとのインタビューで、大谷翔平と対戦する可能性を問われた際に「いざマウンドに上がったとき、投げるところがなければ“痛くないところ”に当てなければ。出塁させて、次の打者と勝負する」と発言したことで、大谷に対する“故意死球”を示唆したと捉えられ物議を醸したことがある。
ただ、コ・ウソクは後に別の韓国メディアとのインタビューにおいて、「“真ん中に強く投げたい”と話したら、(記者から)“もう少し面白く話してほしい”と伝えられた。誤解の余地がある発言をしたことは自分の過ちだが、ただの一度も“誰かにわざと当てろ”と野球を習ったことはない」と、当時の発言に誤解があったことを告白していた。
(記事提供=OSEN)
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