ベビーベッドに隠し、重曹の箱に隠し、政府の支援金得て大麻栽培も 巧妙さ増す韓国の麻薬犯罪

2026年03月08日 社会 #時事ジャーナル
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韓国で麻薬犯罪政府合同捜査本部(麻薬合捜本)が発足してから100日が経過したなか、これまで確認された麻薬犯たちの密輸・栽培などの手口が日に日に巧妙になっていることが確認された。

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ベビーベッドなど麻薬が入っているとは容易に予想できない物品を密輸に積極的に活用したり、政府の支援金を受け取って大規模な大麻栽培施設を運営したりするなど、大胆な麻薬犯たちが相次いで検挙されている。

3月4日、麻薬合捜本は「昨年11月21日の発足以降、100日間で麻薬の密輸・流通・栽培など重大な供給犯に対する強度の高い合同捜査を通じて、124人を立件し56人を拘束した」と明らかにした。拘束された麻薬犯の内訳は、密輸が15人、販売が12人、流通が10人、栽培が5人、投薬が14人などだ。

麻薬合捜本の捜査結果、麻薬犯の犯行手口は日に日に進化していた。

例として、20代のベトナム人A氏らベトナム人密輸組織の3人は、ドイツから発送されたケタミン897gを密かに韓国国内へ持ち込もうとして検挙されたが、彼らは蛍光ペンの芯を抜き、その中にケタミンを入れて密輸しようとして足がついた。別のベトナム人密輸組織は、ケタミンやエクスタシーなどを自転車のタイヤなどに隠し、国内に持ち込もうとして検挙された。

このほかにも、検挙された密輸組織員たちは「重曹の箱」「菓子の袋」「赤ちゃん用の鉄製ベッドフレーム」「化粧品の容器」「サプリメントのカプセル」など、一般的に麻薬を隠しているとは想像しにくい物品を隠匿に積極的に活用していたことが調査でわかった。

麻薬犯罪政府合同捜査本部
(写真提供=麻薬犯罪政府合同捜査本部)

最初から韓国で大麻を栽培していた者たちも相次いで検挙された。テントや温室、LED照明器具などの専門装備を動員し、賃借した商業ビルやマンションなどで大麻を栽培・保管した疑いだ。

さらに、農業名目で政府のスマートファーム創業支援金などを受け取った後、ビニールハウスの下に地下バンカーを構築し、スマート農業機器を設置して大麻134株を栽培していた中学校の同級生関係にある氏(36)ら2人も検挙された。B氏らは「ナスの栽培を始めたが、販売業者から提案を受けて大麻の栽培を始めた」とし、「苗室として地下バンカーを作っているうちに借金ができ、それを返すために犯行に及んだ」と供述しているという。

こうした検挙の成果には、これまで各機関に分散していた麻薬関連の捜査・取り締まり・情報能力を麻薬合捜本の一箇所に集中させたことが功を奏したという評価だ。麻薬合捜本は、検察・警察・関税庁・海洋警察・ソウル特別市・出入国外国人政策本部・国家情報院・金融情報分析院など8機関の麻薬捜査・取り締まり要員が集まり、水原(スウォン)地方検察庁に設置された組織である。

一例として、警察と海上警察は薬物の流通・投薬犯罪に対する現場捜査を基盤とするいわゆる「ボトムアップ」捜査に、検察は麻薬の密輸・製造に関する「トップダウン」捜査にそれぞれ特化している。こうした麻薬犯罪の捜査力が麻薬合捜本に集まったことで、密輸犯から末端の流通犯に至るまで、迅速な連携捜査が可能になったという説明だ。

麻薬合捜本は「今後も体系的かつ集中的な捜査を進め、薬物犯罪の根絶に注力する。特にオンラインや点在組織の匿名性に隠れ、容易に麻薬犯罪を行っている麻薬犯を最後まで追跡して厳罰に処し、犯罪収益まで剥奪することで、麻薬犯罪に対するリスクとコストを課していく」と強調した。

(記事提供=時事ジャーナル)

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