生後4カ月の子が骨折23カ所・脳出血・腹腔内出血も「わからない、記憶ない」虐待殺人の実母に無期懲役求刑【韓国】

2026年03月27日 社会 #時事ジャーナル
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韓国で生後4カ月の息子を虐待して死亡させた疑いで起訴された実母に、検察が無期懲役を求刑した。実母は法廷で殺害の故意を否認し、弁護人もまた殺害の意図はなかったと主張した。

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3月26日、光州(クァンジュ)地裁順天(スンチョン)支部・刑事1部(キム・ヨンギュ部長判事)の審理で開かれた「ヘドゥンくん(仮名)」虐待致死事件の論告求刑公判で、検察は児童虐待犯罪の処罰等に関する特例法上の児童虐待殺害などの容疑で起訴された実母に対し、無期懲役を求刑した。

また、実母の夫であり、亡くなった子どもの実父には懲役10年を言い渡すよう裁判所に求めた。

事件の捜査を担当したチョン・アルム検事は、判検事とともに法廷に出席し、被告人らに厳重な処罰を下すよう強調した。

昨年10月27日にヘドゥンくんの遺体を直接検視したというチョン検事は、「腕の太さほどしかない小さな赤ちゃんが冷たい検視台の上に横たわっていたが、検事として多くの遺体を見てきた中で、これほど胸が痛んだことはなかった」と述べた。

続けて、「十月十日お腹の中にいて、この世に生まれて133日という短い一生を送る間どれほど過酷だったか、赤ちゃんの全身から見て取ることができた。世の中には温かくて幸せで良いこともたくさんあるのに」と言葉を詰まらせた。

また「当時の赤ちゃんの表情は、数十回も見たホームカメラの映像や写真の中よりも安らかに見えた」とし、「鉄製の検視台の上でようやく休むことができた赤ちゃんは、最も安全であるべき家で、最も守るべき母親に虐待されて殺害されたにもかかわらず、(実母は)容疑を否認している」と叱責した。

さらに、「すべての児童は完全かつ調和のとれた人格の発達のために幸せに育つ権利の主体であり、虐待・暴力・放置から保護されなければならない」とし、「これを侵害する行為は、理由を問わず容認できない」と強調した。

ヘドゥンくん
実母の虐待で殺害された息子(写真=SBS)

検察は、生後4カ月の乳児が無差別な虐待によって命を絶った事案の重大性、実母が入浴中の溺死事故に偽装しようとした形跡、カメラ映像や音声で確認された反復的な虐待など、客観的な証拠が明白であるにもかかわらず、反省の色が見られないとして、裁判所に改めて厳罰を求めた。

実母は昨年10月22日午前11時43分ごろ、全羅南道麗水市(チョルラナムド・ヨスシ)の自宅の浴室で、生後4カ月の息子に無差別な暴行を加え、水を出したままのベビーバスに放置して死なせた罪で拘束起訴された。

検察は、寝室と子ども部屋から確保したホームカメラ映像4800本を精密に分析し、参考人への調査を通じて、同年8月24日から少なくとも19回にわたって実母が子供を虐待していたと判断した。

子どもの体からは23カ所に及ぶ多発性骨折や脳出血、腹腔内出血などが確認され、出血性ショックと多発性臓器不全によって同年10月26日にこの世を去った。

検察は「ホームカメラの映像や参考人の供述、フォレンジック資料などで(児童虐待殺害の容疑は)犯行が明白に立証される」とし、「被害児童は生後わずか4カ月と絶対的な保護が必要な存在であったにもかかわらず、主要な身体部位を中心に反復的な暴行を受け、結局死亡に至った」と説明した。また、「危篤な状態であることを認識しながらも直ちに通報せず、虐待の程度や反復性などを考慮すると、結果の発生は十分に予見可能だった」と主張した。

検察は公判に出廷した実母に対し、カメラ映像に残された暴行シーンや子どもを浴槽に放置した経緯、通報が遅れた理由などを集中的に追及した。しかし、実母は一貫して殺意を否認し、子どもの死亡前後の状態など自身に不利な質問に対しては「記憶にない」「わからない」と言って回答を避けた。

子どもの体を強く叩けば死亡する可能性があることや、状態の緊急性を認識していたかについても、「それほど深刻だとは思わなかった」「そんなことは考えもしなかった」と答えた。実母が容疑を認めない趣旨の回答をするたびに、法廷内にはため息が漏れた。

ヘドゥンくん
ホームカメラが捉えた実母がヘドゥンくんを蹴る瞬間(写真=SBS)

実母の弁護人は「実母は2人の子どもを育てる過程で極度の心理的圧迫を感じており、瞬間的な感情の爆発によって犯行に至ったものだ」とし、「殺意や未必の故意を認めるのは難しい」と主張した。

また、「被害児童が単一の行為で死亡に至ったと断定するのは難しく、被告人に殺害の意図はなかった」とし、児童虐待殺害ではなく児童虐待致死の範囲で判断するよう求めた。

実母は最終陳述を通じて、「親として私が犯した過ちの責任を取り、重い刑罰が下されても謙虚に受け止める」とし、「子どもに痛い思いをさせ、死に至らしめたことを心から謝罪する。子どもに一生謝罪しながら生きていく」と述べた。

今回の事件は、補完捜査の段階で検察の捜査チームがホームカメラ映像4800本をすべて再分析し、住居や病院の家宅捜索、亡くなった乳児・実母の医療記録の確認や医療相談、主要な参考人の調査・供述の確保などを経て、実母の犯行を明らかにすることができた。検察は1300ページに及ぶ捜査記録に基づき、警察が送致段階で適用した「児童虐待致死」の容疑を「児童虐待殺害」に変更した。

検察は補完捜査を通じ、虐待のシーンを直接目撃しながらも何の措置も取らずに放置し、事件の参考人に対して報復性のある脅迫を繰り返した実父も拘束起訴した。また、子どもが生死の境をさまよっていた時間に実父が性売買をしていた事実も確認された。これに先立ち、実母は「両親がともに拘束されている状況だ」として第一子養育のために保釈を認めるよう求めていたが、裁判所は検察側の反対意見を受け入れ、これを棄却した。

今回の事件は、SBSの時事番組『それが知りたい』(原題)で実母による虐待シーンが含まれたホームカメラの映像の一部が公開され、国民的な怒りを買った。両親への厳罰を求める嘆願書は約6000件寄せられ、国会法制司法委員会に所属する「共に民主党」ソ・ヨンギョ議員ら国会議員36人も、最高刑の宣告を求める嘆願書を提出した。

論告求刑公判当日、裁判所前の道路周辺には「ヘドゥンくん、ごめんね」などのメッセージが書かれた謹弔花輪約170基が並んだ。全国各地から集まった「お母さん、お父さん」たちは記者会見を開き、ヘドゥンくんの両親への厳罰を求めるとともに、法廷で直接公判を見守った。

裁判所は4月23日午後2時、ヘドゥンくんの両親に対する一審判決公判を開く。

(記事提供=時事ジャーナル)

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