23歳男による女子高生殺害事件でのずさんな初動捜査で批判を浴びる韓国警察が、今度は別の現職警察官による親族犯罪の証拠隠滅で再び物議を醸している。
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警察は、女性教師に対する盗撮の疑いがある10代の息子の携帯電話を破損させた警監に対し、強制捜査に乗り出した。警察官の親族が関与した事件に対する全数調査の過程で発覚した今回の事件もまた、「親族特例」条項により刑事罰は下されない見通しだ。
7月28日、警察によると、全北(チョンブク)警察庁は最近、道内の交番所属の警監Aを証拠隠滅容疑で立件し、自宅や勤務先などへの押収捜索を実施した。
Aは今年5月、高校生である10代の息子Bが使用していた携帯電話を破損し、破棄した疑いがある。当該の携帯電話は、Bの女性教師に対する盗撮容疑に関連する核心的な証拠物だった。
当時、Bは教室などで担任である女性教師の身体の一部を盗撮し、これに気づいた教師の通報によって発覚した。Bは警察の調べに対し、自身の盗撮容疑をすべて認めているとされる。
警察は容疑者が容疑を認めているという理由で、Bの携帯電話の実物を押収捜索などで確保しないまま事件を検察へ送致した。その間、現職の警察官であるAは息子Bの携帯電話を破損させた。
この事実は、警察庁レベルの全数調査によって明らかになった。警察庁はチャン・ユンギ事件の捜査隠蔽疑惑が浮上したことを受け、全国的に警察の家族が関与した事件で隠蔽や癒着の状況がなかったかを調査している。
警察は警監Aの証拠隠滅の経緯に関する事実関係を念入りに捜査した後、人事処分などの対応を検討する方針だ。
Aが携帯電話を破損させた経緯や、息子を捜査した警察官らとのやり取りの内容、組織的な縮小や隠蔽の試みがあったかどうかを徹底的に確認する計画だ。Aは現在、従来の所属先である交番で勤務を続けているとされる。
Aは自身に対する強制捜査に反発する書き込みを警察の内部ネットワークに投稿した。彼は「家宅捜索の令状に“私の子どもの共犯者や証拠隠滅を教唆した者を見つければ処罰できる”といった記載があり、あきれるしかなかった」とし、「仮に私が証拠隠滅をしたとしても処罰できない事案であるにもかかわらず、チョ・ジュビンやチャン・ユンギの事件になぞらえて捜査されるのはあまりに悔しく、怒りが込み上げる」と主張したという。
Aの主張に対し、一部の警察官からは「不適切だ」と批判的な反応が上がっているという。
Bの盗撮容疑事件を引き継いだ検察は、初動捜査の不備などを検討した上で起訴の有無を判断する見通しだ。
仮に警察の捜査でAが故意に息子Bの容疑に関する証拠を破損させた点が認められたとしても、チャン・ユンギの父親と同様に、別途の刑事罰を与えることは不可能だ。
23歳男チャン・ユンギは5月5日午前0時10分ごろ、光州(クァンジュ)広域市光山区月桂洞(クァンサング・ウォルゲドン)の路上で面識のなかった高校2年生の女子生徒イ・チェウォンさんを刃物で殺害した疑いで逮捕された。
この際、チャン・ユンギの父親であるチャン警監は、息子の性犯罪目的殺人の容疑を立証する決定的な証拠物である損傷したリアルドール2点、結束バンド、携帯電話などを隠滅または隠匿した。
だが、親族が犯人をかくまったり証拠を隠滅したりしても、刑事罰を免除する制度である刑法上の親族特例条項により、処罰は不可能だ。立件後の捜査は可能だが、刑事罰を科すことはできない。この免責条項は、犯罪を捜査する警察官や検事にも同様に適用される。
捜査権や法執行権限を持つ警察や検察がこの条項の適用を受けることは、合法的に凶悪犯罪をほう助する結果につながりかねないとして、法改正を求める声が高まっている。
与野党の国会議員らは、犯人隠匿や証拠隠滅に適用される刑法上の親族特例条項を全面削除するか、警察などの公務員に対してはこれを適用しないとする法案を提出している。
「国民の力」のイ・ソングォン議員が代表発議した通称「チャン・ユンギ防止法」は、親族特例の基本的な趣旨は維持しつつも、△犯罪捜査や刑事司法手続きに関する職務を行う公務員が職務上の権限や取得した情報を利用して証拠隠滅罪などを犯した場合、△死刑・無期または長期間10年以上の懲役・禁錮に相当する重大犯罪の証拠を隠滅・隠匿・偽造・変造した場合、△証拠を破棄・破損させたり電子情報を削除・変更して証拠の発見や確保を著しく困難にさせたりした例外的な場合には特例を適用しない方向だ。
イ・ソングォン議員は「親族の保護が、殺人のような重大犯罪を隠蔽し証拠を消し去る行為まで許す免罪符になってはならない」とし、「特に犯罪を捜査し法秩序を守るべき公務員が、職務上の権限や情報を利用して家族の犯罪を隠蔽したのであれば、より厳重な責任を追及すべきだ」と強調している。
(記事提供=時事ジャーナル)
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