韓国のホテルで複数の男性に薬物を混入した飲料を飲ませ、2人を殺害した疑いのある20歳女キム・ソヨンに検察が死刑を求刑した。
『NEWSIS』など複数の韓国メディアが報じたところによると、8月18日にソウル北部地裁・刑事合議14部(オ・ビョンヒ部長判事)の審理で開かれたキム・ソヨンの殺人などの容疑の論告求刑公判で、検察が死刑を求刑した。
併せて、30年間の位置追跡電子装置(電子足輪)装着および保護観察なども請求した。
キム・ソヨンは昨年12月中旬から今年2月にかけて、20代の男性3人にベンゾジアゼピン系の薬物を混入した飲料を飲ませ、うち2人を死亡させ、うち1人を意識不明にさせた疑いで3月に起訴された。その後、同様の手法で別の男性3人に傷害を負わせたとして4月に追加起訴された。
捜査段階で実施されたサイコパス診断テスト(PCL-R)の結果、キム・ソヨンは40点満点中25点で、サイコパス傾向があると分類された。また、今年1月に最初の殺人を犯した直後に日本の京都へ旅行に出かけ、滞在中も別の男性と連絡を取り、新たな犯行を準備していたこともわかった。
韓国メディアによると、検察は「被告は2人を殺害し、4人に傷害を負わせるなど犯行が非常に重大だ。特別渉外で捜査を受けていたにもかかわらず殺人に及んだ点、自身に好意を示した被害者たちを無防備な状態で声明を奪うなど、罪質が非常に悪い点、非難の可能性が非常に高いにもかかわらず、捜査過程で法廷に至るまで噓をつき、まったく反していない点などを考慮した」と述べたという。
また、キム・ソヨンが被告が犯行前後にAIを使用して「睡眠薬の過多服用」「アルコールと薬物の同時服用による死亡の危険性」「遺棄致死・過失致死の量刑」などを検索・質問していたデジタルフォレンジック結果を証拠として提示した。
一方、キム・ソヨンは最終陳述で「過去に類似の強かん被害に遭った事件を思い出して怖い気持ちになり、体を触られないように薬物を渡した行動を深く反省している。人を殺すつもりはなかった」として殺人の故意性を否定。
「死ぬまで自分の過ちと行動を忘れず、償いながら生きる。常に自分が不幸だと思っていたが、拘置所に来て、お母さんのそばで温かいご飯を食べていたことが大きな幸せだと気付いた。平凡だった日常を壊してこうして生きていると、罪悪感と後悔が死ぬほど押し寄せてくる」と述べた。
続けて、「被害者と遺族の皆様に本当に申し訳ないとお伝えしたい。一生反省し、贖罪して生きていく」として、傍聴席に向かって頭を下げた。
そのうえで、「利己的な言葉のようになるが、私にも夢がある。唯一、私の味方であるオンマ(ママ)と姉が死ぬ前に必ずそばにいたいし、温かいオンマのご飯を食べたい。ここで死にたくない。助けてほしい。私にしっかりと生きる機会を一度だけ与えてほしい」と善処を訴えていた。
キム・ソヨンに対する判決公判は、今月27日午後に予定されている。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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