人気観光地で知られる“韓国のハワイ”こと済州島(チェジュド)で失踪届が出された4人が次々と遺体で発見され、不穏な雰囲気に包まれている。
そんな同島で、失踪届が出された事件をいずれも“ウソの内容”で終結させ、警察のシステムから記録を削除した35歳の男性警察官が拘束された。
『時事ジャーナル』など複数の韓国メディアが報じたところによると、済州地裁は8月25日午後、職務怠慢や公電磁記録偽作・行使、偽計による公務執行妨害などの容疑で、済州西部警察署に所属する35歳の男性警長に対する拘束令状を発付した。
男は今年5月15日夜、当時37歳の女性チャン・ミランさんに対する失踪届を受理した際、わずか2時間30分後に「本人と連絡が取れ、本人が自分の位置を知らせないでほしいと言っている」と家族や上司に嘘の報告を行い、捜査を早期に集結させた疑いが持たれている。
また、警察内部の「失踪者プロファイリングシステム」上で事由を「交通事故致傷者」と偽って入力し、事件の記録を任意に削除していたとされる。
その後、男の報告を信じてチャン・ミランさんの連絡を待っていた家族の再捜索要請などを受け、警察が今月24日に捜索を再度実施。同日午前10時46分、翰林邑(ハンリムウプ)のヤシの木畑でチャン・ミランさんの遺体が発見された。警察は現在、事件性の有無や正確な死因について調査を進めている。
今回の事件で、男は当初22日に職務怠慢や公電磁記録偽作・行使、偽計による公務執行妨害などの容疑で緊急逮捕されていたが、男側が23日に逮捕適否審査を請求し、裁判所が「緊急逮捕手続きに欠陥がある」と認容したことで24日に釈放されていた。ただ、わずか1日で再度拘束されることになった。
男が事件を虚偽報告で終結させた疑いはこれだけではない。今年7月に失踪届が出された60代の男性についても、同様の手続きで捜査を打ち切っていた。この男性も、届け出から51日後の今月22日に遺体で発見された。
男は2023年3月から今月まで同署の失踪チームに所属し、その間に担当した失踪届は298件に上るとされている。警察当局は男が担当したすべての事件について全数調査を実施し、済州西部警察署の前署長、現署長、刑事課長、失踪チーム長の4人を待機発令(待命処分)とした。
警察庁は韓国全国の警察署に対しても、同様の調査を広げる方針を明らかにしている。
済州島では前出のチャン・ミランさんや60代男性のほか、23日には朝天邑(チョチョンウプ)の海上で、前日に失踪届が出されていた70代男性の遺体が発見。24日には涯月邑(エウォルウプ)の渓谷付近で、やはり失踪届が受け付けられていた別の行方不明者も遺体で発見されている。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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