韓国のホテルで複数の男性に薬物を混入した飲料を飲ませ、2人を殺害したとして無期懲役を言い渡された20歳女キム・ソヨンが、判決を不服として控訴した。
『NEWSIS』など複数の韓国メディアが8月31日までに報じたところによると、キム・ソヨンは同月28日、1審を担当したソウル北部地裁・刑事合議14部(オ・ビョンヒ部長判事)に控訴状を提出した。
前日の8月27日、ソウル北部地裁は殺人などの容疑に問われたキム・ソヨンに無期懲役を言い渡し、30年間の位置追跡電子装置の装着も命じた。キム・ソヨン側は判決を不服として、わずか1日で控訴状を提出したことになる。
キム・ソヨンは昨年12月中旬から今年2月にかけて、20代男性3人にベンゾジアゼピン系の薬物を混入した飲料を飲ませ、うち2人を死亡させ、うち1人を意識不明にさせた疑いで今年3月に起訴された。また、同様の手法で別の男性3人に傷害を負わせたとして、4月に追加起訴された。
捜査段階で行われたサイコパス診断テスト(PCL-R)では、キム・ソヨンは40点満点中25点で「サイコパス傾向がある」と分類された。今年1月に最初の殺人を犯した直後には日本の京都へ旅行に出かけ、滞在中も別の男性と連絡を取り、新たな犯行を準備していたことも明らかになっている。
また、犯行前後にAIを使用し、「睡眠薬の過多服用」「アルコールと薬物の同時服用による死亡の危険性」「遺棄致死・過失致死の量刑」などを検索・質問していたとされる。
『時事ジャーナル』によると、1審裁判部は起訴された事件のうち、昨年10月25日の特殊傷害事件については証拠不十分として無罪と判断した。昨年10月、キム・ソヨンが被害者6人のうち1人に対し、とある飲食店でワインに薬物を混入させ特別傷害を負わせたという疑いだったが、「被害者の毛髪から薬物が検出されなかった点」「被害者がワインを飲む際に苦みを感じなかった点」などを考慮して無罪とした。
キム・ソヨンは8月18日の論告求刑公判において、最終陳述で殺人の故意性を否定しながら「利己的な言葉のようになるが、私にも夢がある。唯一、私の味方であるオンマ(ママ)と姉が死ぬ前に必ずそばにいたいし、温かいオンマのご飯を食べたい。ここで死にたくない。助けてほしい。私にしっかりと生きる機会を一度だけ与えてほしい」と善処を訴えていた。
検察は「自身に好意を示した被害者たちを無防備な状態で声明を奪うなど、罪質が非常に悪い点、非難の可能性が非常に高いにもかかわらず、捜査過程で法廷に至るまで噓をつき、まったく反省していない点などを考慮した」とし、死刑を求刑した。
ただ、1審裁判部は宣告公判で、「死刑は人間の生命を奪う究極の刑罰であり、例外的に宣告されるべきだ。ほかの類似事件との比例関係などを考慮すると、死刑が正当であると認める特別な事情が明確に存在すると断定するのは難しい」として無期懲役の判決を下していた。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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