死刑求刑に“呆れ笑い”の尹錫悦前大統領、きょう判決 韓国司法の判断はいかに

2026年02月19日 政治 #時事ジャーナル
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韓国で2024年12月3日に発生した非常戒厳騒動の「頂点」に立つ尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が、いよいよ歴史の法廷に立つ。

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内乱特別検察チームは、尹前大統領が宣布した戒厳を「親衛クーデター」と規定し、法廷最高刑である死刑を求刑した。尹前大統領は90分にわたる最終陳述で戒厳の正当性を強弁し、「戒厳令(ケオムリョン)」ではない「啓蒙令(ケモンリョン)」との主張を曲げなかった。

尹前大統領の弁護団は「尹前大統領は宣告期日に出席する」として、1審判決遅延を狙った欠席の可能性を一蹴した。

ソウル中央地裁・刑事合議25部(チ・グィヨン部長判事)は本日(2月19日)、417号大法廷で内乱首謀者容疑を受ける尹前大統領に対する宣告公判を行う。キム・ヨンヒョン前国防部長官、チョ・ジホ前警察庁長など、内乱重要任務従事容疑で起訴された軍・警察指揮部7人の宣告も同時に行われる。

チョ・ウンソク内乱特検チームは先月13日の論告求刑公判で、尹前大統領に法廷最高刑である死刑を求刑した。キム前長官には無期懲役、チョ前庁長には懲役20年を宣告してほしいと要請した。

内乱首謀者容疑が認められれば、裁判部が下せる選択肢は「死刑」か「無期懲役(無期禁錮)」しかない。仮に裁判部が非常戒厳を内乱と判断しなかったり、尹前大統領が主張する捜査・起訴手続き上の違法性を受け入れたりした場合は、無罪が宣告される可能性もある。

尹錫悦前大統領
尹錫悦前大統領(写真=共同取材団)

先だって宣告を担当した裁判部は、相次いで非常戒厳を内乱行為と規定し、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の内乱容疑捜査も適法だと判断した。

ハン・ドクス前首相に懲役23年を言い渡した刑事合議33部(イ・ジングァン部長判事)と、イ・サンミン前行政安全部長官に懲役7年を言い渡した刑事合議32部(リュ・ギョンジン部長判事)は、並んで戒厳令宣布を違憲・違法な国憲紊乱目的の暴動行為と判断した。

チ・グィヨン裁判部は昨年3月、拘束期間を「日」ではなく「時間」で適用する前例のない計算法を適用し、尹前大統領の拘束取消申請を受け入れ、公捜処の内乱罪捜査権論争を指摘した。

しかし、尹前大統領の特殊公務執行妨害容疑1審宣告で懲役5年を言い渡した刑事合議35部(ペク・デヒョン部長判事)は、職権乱用容疑を捜査する過程で関連犯罪である内乱容疑に広がったものだとし、捜査の適法性を認めた。また、非常戒厳騒動を「内乱罪実行の着手と評価される余地がある」との評価も示した。

宣告日程の大きな変数とされるのは、尹前大統領の出席可否だ。尹前大統領を含む被告人8人が、宣告遅延などを目的に宣告裁判に不出席となる可能性が取り沙汰されてきた。尹前大統領の弁護人は宣告前日の18日、「尹前大統領は19日の宣告期日に出席する」との立場を明らかにした。

韓国の法曹界では、仮に被告人不出席という突発的な変数が生じても、欠席裁判で宣告が行われるとの見方が支配的だ。全斗煥(チョン・ドゥファン)前大統領以来、約30年ぶりに裁かれる元大統領の内乱罪事件であるだけに、チ・グィヨン裁判部も期日再指定などをせず、尹前大統領に対する宣告を下すだろうという理由からだ。

国政壟断や贈収賄・横領などの容疑で起訴された朴槿恵(パク・クネ)前大統領と李明博(イ・ミョンバク)前大統領も1審宣告に出席しなかったが、裁判部は彼らが正当な理由なく裁判に出廷しなかったと見て宣告を進めた。

今月23日付が裁判官定期人事日である点も、宣告日再指定の負担を大きくする要素だ。

チ部長判事は今回の人事でソウル中央地裁を離れる。裁判部が交代すれば弁論を再開し、公判更新手続きを経なければならない。被告人が要求すれば証拠調査手続きを一つ一つ再確認しなければならないため、宣告日程は期限なく延期される可能性がある。

チ部長判事もこうした点を踏まえ、先月の結審公判でユン前大統領に向け「宣告期日に必ず出席せよ」と求めていた。

内乱特検チームは論告求刑公判で尹前大統領に死刑を求刑し、「公職エリートが敢行した憲法秩序破壊行為を全斗煥、盧泰愚(ノ・テウ)勢力に対する断罪よりさらに厳正に断罪することで、大韓民国が刑事司法システムを通じて憲政秩序を守ることができることを示さなければならない」と強調した。

尹前大統領は自身に「死刑求刑」が下されると呆れ笑いを浮かべ、国民に対する謝罪や反省はしなかった。代わりに、最終陳述で「非常戒厳は“亡国的弊悪”に対して国民が監視と牽制をしてほしいという訴えだった」とし、「内乱に仕立て上げる勢力こそが憲政崩壊と国政麻痺を引き起こした(主犯)」だと主張していた。

なお、19日午後3時から行われる尹前大統領の内乱首謀者容疑1審宣告の法廷状況は、裁判所の独自設備で撮影された後、リアルタイムで配信される。

尹前大統領は昨年1月19日に初めて拘束されて以降、ソウル拘置所で2度目の旧正月を迎えた。株価操作および統一教金品授受などの容疑で昨年8月に拘束起訴された尹前大統領の妻キム・ゴンヒ夫人もソウル南部拘置所で祝日を過ごした。キム夫人は先月28日、1審で懲役1年8カ月を言い渡された。

(記事提供=時事ジャーナル)

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