韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が、内乱首謀容疑で無期懲役を宣告されたことに「単に軍が国会に行ったから内乱だという論理は納得し難い」と反発した。
控訴を控えた尹前大統領は、司法府に向けて「独立性」と「良心による判決」を期待できない心境を明らかにしつつも、支持者に向けて「我々の闘いは終わりではない。団結して立ち上がらなければならない」と強調している。
尹前大統領は2月20日、法律代理人を通じて声明文を発表。「12.3非常戒厳を宣布した私の判断と決定はただ国家と国民のためのものであり、その真情性と目的は今も変わらない」としつつも、「私の至らなさにより結果的に多くの挫折と苦難を経験させてしまったことについて国民の皆さんに深く謝罪する」と明らかにした。
また、チ・グィヨン裁判部に向けて「私が長期執権のために条件を整えようとして思い通りにならず、非常戒厳を宣布したという特検の小説と妄想を受け入れなかったことは、その点だけは幸いだ」としながらも、「単に軍が国会に行ったから内乱だという論理は納得し難い」と批判した。
続けて「司法府の独立を担保できず、法と良心による判決を期待するのが難しい状況で、控訴を通じた法的争いが果たしてどんな意味があるのか深い懐疑が生じる」とし、「大韓民国に自由民主主義が確固として立ち、法治主義が正しく立つ日、私の判断と決断に対する再評価を再び期待する」と伝えた。
当該の内容について弁護団は、尹前大統領の現在の心境に過ぎず、「控訴放棄」の意思を表明したものではないと説明した。
そして、尹前大統領は李在明(イ・ジェミョン)政権に向けて「軍人と警察、公職者たちが捜査と裁判を受けながら困難を経験しており、その家族までその苦痛に挫折している現実があまりにも胸が痛い」とし、「どうか彼らにこれ以上の過酷な試練と迫害は止めてほしい。政治報復は私に対するもので十分だ」と指摘した。
尹前大統領の声明全文は以下の通り。
◇
尊敬する国民の皆さん。
12.3非常戒厳を宣布した私の判断と決定は、ただ国家と国民のためのものでした。その真情性と目的については今も変わりありません。
しかし、国家のための救国の決断を内乱の扇動として誹謗し、政治的攻勢を越えて反対派の粛清と排除の契機にしようとする勢力は今後さらに勢いづくでしょう。救国の決断でしたが、私の至らなさにより結果的に多くの挫折と苦難を経験させてしまったことについて国民の皆さんに深くお詫びします。
司法府は虚偽と扇動の政治権力を完全に退けることはできませんでした。私が長期執権のために条件を整えようとして思い通りにならず、非常戒厳を宣布したという特検の小説と妄想を受け入れなかったことは、その点だけは幸いです。しかし私の真情性を認めながらも、単に軍が国会に行ったから内乱だという論理は納得し難いです。
司法府の独立を担保できず、法と良心による判決を期待するのが困難な状況で、控訴を通じた法的争いが果たしてどんな意味があるのか深い懐疑が生じます。大韓民国に自由民主主義が確固として立ち、法治主義が正しく立つ日、私の判断と決断に対する再評価を再び期待します。
もはや私に対する司法府の予定された結論と政治権力の迫害を気にかけません。ただ、多くの軍人と警察、公職者たちが捜査と裁判を受けながら困難を経験しており、その家族までその苦痛に挫折している現実があまりにも胸が痛いです。
決断の過程に対する責任はすべて私にあります。どうか彼らにこれ以上の過酷な試練と迫害は止めてほしいです。政治報復は私に対するもので十分です。捜査と特検、そして第2次特検までどれほど多くの人を粛清し国家安保を根こそぎ崩そうとしているのですか。
これ以上民主主義を毀損せず、国民の暮らしを顧みてください。
私、尹錫悦は広場の裁判でしばし息を整えながらすべての責任を背負います。しかし我々の偉大な国民の皆さんは、自由民主主義の旗の下で再び正義を打ち立ててくださると信じています。
我々の闘いは終わりではありません。団結して立ち上がらなければなりません。
敗北ではなく希望の前進で大韓民国を再び立て直すことを祈ります。
(記事提供=時事ジャーナル)
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