世界で最も治安の良い国はどこだろうか。
それを知るための一助となるランキングがある。アメリカ雑誌『グローバル・ファイナンス』が発表した「世界で最も治安の良い国ランキング」(World's Safest Countries 2019)だ。
同ランキングは、軍事紛争の勃発の危険性、市民の安全、経済発展レベル、自然災害のリスクなどを考慮して作成されているという。対象となっているのは世界128カ国だ。
最も治安が良い国1位は、アイスランドで6.16点(点数が低いほうが治安が良い)だ。
以下、2位スイス(7.01点)、3位フィンランド(7.04点)、4位ポルトガル(7.07点)、5位オーストリア(7.08点)、6位ノルウェー(7.27点)、7位カタール(7.28点)、8位シンガポール(7.34点)、9位デンマーク(7.41点)、10位ニュージーランド(7.42点)となっている。
世界屈指の治安の良さとされる日本は、意外にもトップ10に入っていない。
それどころか同ランキングで日本は、43位(9.49点)という低評価だった。日本の1ランク上の42位はブルガリア(9.27点)、1ランク下の44位はカザフスタン(9.50点)だ。
ただ『グローバル・ファイナンス』は、日本の評価が低い理由を明記している。「日本は43位にランキングされている。その理由は自然災害によるリスクが高いためだ」とのことだ。
それ以上の詳細は書かれていないが、あえて強調しているところを見ると、自然災害のリスク以外は、世界上位クラスだったのかもしれない。
日本の近隣諸国はどうか。
中国81位(11.11点)、ロシア108位(12.94点)と日本以下の低評価となっている。そんななか韓国だけは34位(8.93点)と、日本よりも高評価だった。
いずれにしても今回の「世界で最も治安の良い国ランキング」で、日本より高評価を得た韓国。日本ほどの自然災害がないだけに、治安のさらなる良化に努めてほしいものだ。
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