韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が北朝鮮への無人機侵入に遺憾を表明したことに対し、北朝鮮側が「率直かつ大胆だ」と評価したことが伝えられた。
これに対し、保守系野党「国民の力」が「偽りの平和に酔いしれた李在明政府の屈従的な対北観だ」として強く批判している。
「国民の力」のパク・チュングォン院内首席代弁人は4月7日の論評を通じて、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹で朝鮮労働党総務部長の金与正(キム・ヨジョン)氏の談話に言及し、「一体どこに“関係改善の兆し”を見出せるというのか。突然の“率直かつ大胆な人”という表現ひとつで喜んでいるのか」と述べた。
パク首席代弁人は北朝鮮北東部の咸鏡南道(ハムギョンナムド)出身で、国防大学で北朝鮮のミサイル開発にも携わったが、2009年に脱北して韓国に渡った。その後、2024年4月に韓国の国会議員となり、現在は「国民の力」の院内首席代弁人を務める。
そんな同氏は「北韓(北朝鮮)の金与正が大韓民国に対して何を言おうと、司法リスクを抱える大統領と、北朝鮮の紅衛兵のように振る舞う統一部長官が勝手に謝罪し、自ら門を解いている」とし、「政府の卑屈な低姿勢は、北朝鮮に“挑発しても構わない”という誤ったメッセージを送るだけだ」と批判した。
そのうえで、「政府は今からでも、北韓の非道な挑発に対する謝罪と再発防止の約束を堂々と要求せよ」と促した。
これに先立ち、李大統領は前日に青瓦台(韓国大統領府)で主宰した国務会議で、北朝鮮への無人機侵入事件について「たとえ我が政府の意図ではないとしても、一部の無責任かつ無謀な行動によって不必要な軍事的緊張が誘発されたことに対し、北側に遺憾の意を表する」と述べた。
すると、金与正氏は同日夜、『朝鮮中央通信』を通じて発表した談話で「大統領が自ら遺憾の意を表し、再発防止策に言及したことは非常に幸いであり、自らのための賢明な処置であると我が政府は評価する」とし、「我が国家元首は、これを率直かつ大胆な人の姿勢を示したものだと評した」と伝えていた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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