価格の上昇により金への関心が高まっている韓国では、金塊の密輸事件が多発している。
例えば今月7日には、40代男性ら韓国人3人が、インド・デリーのインディラ・ガンディー空港から2000万円相当の金塊4kgを密輸しようとして逮捕された。
また韓国への密輸入も絶えず、昨年1~10月までに密輸入で摘発された金塊は2775億ウォン(約277億5000万円)に上る。昨年同期に比べて142%も増えたという。
興味深いのは密輸の手法だ。なかには“肛門密輸”という手法もあるらしい。
2017年11月には、金塊を肛門に入れて密輸しようとした50代の女性が懲役6カ月、執行猶予2年を宣告されている。
女性は2015年から2016年までの間、中国から韓国・仁川(インチョン)空港へ入国する際に200gの金塊5個を肛門に詰め込む手法で、6回にわたって計6kg、2億8000万ウォン(約2800万円)相当の金塊を密輸。2016年3~4月には、同じ手法で金浦(キンポ)空港から羽田空港へ金塊を密輸したという。
また、2017年には23回にわたって10億7000万ウォン(約1億700万円)相当の金塊23kgを中国から密輸した40代女性が、裁判所から懲役1年、執行猶予2年を言い渡されていた。
女性は「中国から金塊を密輸すれば手数料がもらえる」という知人の言葉に乗せられ、楕円形の金塊を肛門に入れる手法で犯罪に加担したらしい。
ちなみに1kgの金塊を運んだ場合、運び屋が手にするお金は航空料と宿泊費を除いて40~50万ウォン(約4~5万円)ほど。
過去には専門の運び屋による大量密輸が多かったが、最近は出入国記録が多くない主婦や失業者など、一般人が運び屋として雇われるケースが多いそうだ。
同年5月には、金塊密輸事件史上最大の大量密輸が摘発され、51人が拘束されている。4つの密輸組織が絡んだ同事件は、6人の組織員を除く45人が運び屋で、そのうち40人が40~60代の女性だったという。彼らがそれまで運んだ金塊は計2.3t、1135億ウォン(約113億5000万円)相当だ。
縦横3cm、高さ2cmに特殊加工された金塊を1人当たり5~6個ずつ肛門に入れ、フライト時間が短い韓国、日本、中国を中心に密輸入を繰り返した。
韓国メディア『日曜新聞』の取材に応じた60代の女性の話では、運び屋としての教育を受けるとき、熱湯で消毒した金塊に正体不明の軟膏をまんべんなく塗り伸ばして、一個ずつ肛門に入れる練習をするのだという。感想としては「意外とすんなり入ったので、自分でも驚いた」とのこと。
肛門に金塊を詰め込んだら徹底的に断食し、安全に運び終えたあと、その場で手数料をもらって解散するそうだ。
このような密輸事件に対し、ネット民たちは驚きを隠せない様子だ。
「汚すぎる。あれはもう金じゃなくてただの糞だよ」
「人間の肛門ってすごいな」
「あんな金塊なら要らない」
「読んだだけで私の肛門が痛くなる気がする」
などのコメントが寄せられている。
韓国ではもう珍しい話でもない“肛門密輸”。昨年6月にも、85回に渡って肛門密輸を繰り返した60代の女性が懲役刑を言い渡されるなど、同様の事件は絶えない。
厳しい税関検査が求められていることは間違いないだろう。
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