年間11万人が“火病(ファビョン)”に苦しむ現代韓国。なぜ火病は韓国特有の病気なのか

2016年01月08日 社会
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「ファビョる」というネットスラングをご存じだろうか。

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ネット上の議論の場で反論ができなくなったときに、顔を真っ赤にして怒るようなさまを表す言葉なのだが、その語源となっているのは火病=ファビョン(鬱火病)だ。

火病とは、積もりに積もった怒りやストレスが原因で体や心にもたらされる苦痛のことで、呼吸困難、食欲不振、うつ症状、不眠、全身の疼痛などが起こる“韓国人特有の病気”とされている。

最近、韓国で火病の診療を受けた患者数が、年間11万5000人にも上ることがわかった。

韓国健康保険審査評価院の調査結果で、そのうち女性患者数が7万人と男性を大きく上回り、特に40~50代の中年層が多かったという。

大韓航空の“ナッツ姫”ことチョ・ヒョンア前副社長も40代女性だ。ほかにも「韓国サラリーマンの90%が火病を病んでいる」との報道もあり、看過できない社会問題となっている。

火病のルーツを辿る

韓国における火病の歴史は古く、朝鮮王朝時代にまでさかのぼる。

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