尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が内乱首謀の容疑で逮捕された後、キム・ゴンヒ夫人が大統領警護処に対し、「銃を持っていても何の意味があるのか」などと叱責する発言をしたとされる状況が捉えられた。
【注目】「ハゲた男性は…」キム・ゴンヒ夫人、学位取り消しの危機に
特に、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表を名指しし、「李代表を撃って自分も死にたい」といった趣旨の発言もあったと伝えられている。
3月19日、複数の報道によると、警察の国家捜査本部・非常戒厳特別捜査団は3月17日、特別公務執行妨害などの容疑で大統領警護処のキム・ソンフン次長とイ・クァンウ警護本部長の逮捕状を検察に請求する過程で、このような内容を含めたことが明らかになった。
警察の特別捜査団は、1月15日に尹大統領が逮捕されてから約10日後、キム・ゴンヒ夫人が「銃を持っていても何の意味があるのか。こういう時に使うものなのに」と警護処職員を叱責したという証言を確保した。
また、「本音では今すぐ李在明代表を撃って自分も死にたい」とも発言したとされる。この発言内容は、警護処の上層部に報告されていたことが捜査で判明している。
これに先立ち、特別捜査団は尹大統領がキム次長に「銃を撃つことはできないのか」と発言し、逮捕状の執行を阻止するために銃器の使用を指示した事実を把握している。
尹大統領に続き、キム夫人も「銃」に関する発言をしたことを総合すると、「武力動員」の指示が複数回行われたとみられる。警察は、これがキム次長が逮捕状の執行を阻止しようとした「動機」につながったと判断している。
しかし大統領室は、キム夫人の発言について「事実無根」との立場を示している。また、警察も逮捕状の書類に記載された具体的な内容については確認できないとの立場を取っている。
一方、キム次長とイ・クァンウ本部長の勾留前被疑者尋問(逮捕状実質審査)は、3月21日午前10時30分にソウル西部地裁で行われる予定だ。
両者は、今年1月3日、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)と警察が尹大統領の逮捕状を初めて執行する前日に、武力で執行を阻止するため事前に協議した容疑を持たれている。また、キム次長には「秘話電話データの削除を指示した(大統領警護法に基づく職権乱用)」という容疑も適用されている。
(記事提供=時事ジャーナル)
■「ヤクザが使う言葉だ」「刑務所へ行け」…李在明の“脅しのような発言”に非難の声
前へ
次へ