韓国において現行で最長10年となっている重大な児童・青少年性暴力犯罪者の身上情報公開期間を、最長30年に延長する法案が発議されることがわかった。
【写真】男子高生44人が女性中学生1人を1年間“犯し続けた”韓国の事件
保守系最大野党「国民の力」のナ・ギョンウォン議員は12月16日、上記の内容を骨子とする「児童・青少年の性保護に関する法律」一部改正案を発議する予定だと明らかにした。
ナ議員は「最も悪質な児童性暴行犯が、5年さえ耐えれば“性犯罪者通知e”から痕跡もなく消えてしまうのが今の制度の現実だ」とし、「児童性暴行犯の身上情報公開は刑罰ではなく、地域社会のための最小限の安全網だ」と強調した。
今回の改正案には、児童・青少年を対象とした強姦、強姦致傷、類似強姦などの重大な性暴力犯罪の場合、身上情報公開期間の上限を現行の「最長10年」から「最長30年」へと延ばす内容が盛り込まれた。
また、児童性暴行犯チョ・ドゥスンのような既存の児童性暴行犯にも新たな基準を適用できるよう、経過規定も含まれる。これに先立ち、チョ・ドゥスンは身上情報の公開期間が最近になって満了したことから、国民的な懸念が提起されていた。
チョ・ドゥスンは1952年生まれで現在73歳。56歳だった2008年に満8歳の女児を性暴行し、懲役12年を言い渡され、服役後の2020年12月に出所した。裁判所は犯行の残虐性やサイコパス傾向、再犯の懸念などを理由に5年間の身上情報公開命令を下していた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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