NewJeansメンバー全員の復帰が伝えられて以降、目立った動きが見られない所属事務所ADORに対し、一部ファンの不満が噴出しているようだ。
12月15日、NewJeansの一部ファンはHYBE本社前でトラックデモを行った。
トラックの電光掲示板には「ADORはファンアカウントのチェックばかりせず、フィードバックせよ」「アーティストの責任は“無”条件。アーティストの保護は“有”条件?」「NewJeans、ファイティング!NewJeans、愛してる!」など、“NewJeansを応援”し“ADORを批判”するメッセージが次々と映し出された。
自らを「NewJeansトラック総攻チーム」と名乗った彼らは、同時に声明文も発表し、「HYBEおよびADORがそれほどまでに望んでいた復帰が現実となったにもかかわらず、戻ってきたのは会社側の不明確な態度と歪曲されたメディアプレイだけだった」と厳しく批判。
そのうえで、「アーティスト保護の義務を放棄したまま、所属事務所の権利だけを主張することはできない。NewJeansのファンであるBunniesは、所属事務所がむしろアーティストの足を引っ張っているこの矛盾した状況を強く糾弾する」と訴えた。
さらには「今からでも、アーティストの活動基盤を揺るがすこの二重的な態度を改め、所属事務所として本来果たすべき責務を履行することを求める」とし、「アーティスト保護という基本的責務の即時履行」「無責任な放置および消耗的な世論戦の中断」「透明な法的対応結果の公開」の3つを要求していた。
NewJeansは昨年11月、ADORによる義務不履行を理由に専属契約の解除を宣言し、事務所と激しい対立を続けてきた。
しかし今年10月30日、裁判所がNewJeansとADORの間の専属契約が有効であるとする趣旨の1審判決を下したことで状況は一変。結局、控訴期限(11月13日)を翌日に控えた11月12日にADOR復帰を発表し、控訴を断念した。
当時はまず同日17時ごろ、ADOR側が公式声明を通じてヘリンとヘインの復帰を公表し、「裁判所の判決を尊重し、専属契約を遵守する決定を下した」と説明。その約2時間40分後、今度はミンジ、ハニ、ダニエルの3人が“法律代理人”を通じて、別途復帰の意思を明らかにした。
メンバー全員が事務所に復帰する意向を示したことで、NewJeans再始動への期待は高まったものの、あれから1カ月が経過しても具体的な動きは見えていない。こうした状況に対する不満が一部ファンの間で募り、今回の行動につながったとみられる。
(記事提供=スポーツソウル日本版)
前へ
次へ