韓国化粧品が、2025年の第3四半期までに同期間としては過去最大の実績を記録している。
韓国関税庁は10月17日、2025年1~9月の化粧品類輸出額が前年同期比15.4%増の85億2000万ドル(日本円=約1兆2788億円)を記録したと明らかにした。この金額は、第3四半期の累計基準で過去最多の数字だ。
2025年第3四半期のみの輸出額でも、やはり前年同期比17.6%増の30億ドル(約4502億円)で9四半期連続となる増加を記録。2024年第1四半期以降は毎回の同四半期基準で過去最高実績を更新し続けており、今回の第3四半期も歴代の四半期で最高の実績となった。
通常、第4四半期に輸出が増える点を考慮すると、今年も年間最大輸出記録を更新するものとみられる。韓国化粧品の年間輸出額は昨年、初めて100億ドル(約1兆5013億円)を突破した。
2025年第1~3四半期の輸出額の品目別比率を見ると、スキン・ローションなどの基礎化粧品が41.7%で最も多く、日焼け止めクリーム・リンクルスティックなどのその他化粧品が25.5%で続いた。カラー化粧品は15.4%だった。なお、化粧品のすべての品目が同期間で過去最高実績を更新しており、均等な輸出増加傾向を示している。
韓国化粧品の輸出国は205カ国で過去最多を記録し、着実に市場を拡大している。国別では、最多がアメリカの19.7%で、中国(18.5%)、日本(9.7%)と続いた。
関税庁関係者は「輸出1位だった中国の減少傾向にもかかわらず、新規市場の開拓と既存販売先の強化などによって輸出の多様化が進み、持続的な成長を見せている」と説明した。
過去10年間(2015年~2024年)、主要輸出国の中で際立った成長を見せた韓国化粧品は輸出規模が約3.5倍(年平均14.8%増)に増加し、2024年には世界3位の輸出国となった。
このような目に見えた成長は、貿易収支競争力も継続的に高めている。世界市場における韓国化粧品の地位は、今後さらに強化される見通しだ。
(記事提供=時事ジャーナル)
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