「日本に好感を持つ」47%、「持たない」47%…こんなにも世代で分かれる韓国国民の“日本への好感度”

2025年02月28日 国際 #アンケート調査
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日本と日本人に対する韓国国民の「好感度」が世代で大きく変わるという調査結果が発表された。

【注目】日本人の56.3%が「韓国に親しみ」

2月28日、韓国メディア『マネートゥデイ』が韓国ギャラップに依頼し、2月20~21日に全国18歳以上の1008人を対象に実施した「2025年対日認識調査」(有・無線RDDによる無作為抽出、電話調査員インタビュー、標本誤差±3.1%ポイント、回答率 10.7%)の結果を発表した。

その調査結果によると、日本に「好感を持つ」が47%、「好感を持たない」が47%と完全に互角だった。「わからない・回答拒否」は6%だった。

まさに五分五分という結果だが、これは韓国ギャラップが2022年8月9~11日に行った類似の調査結果と比較すると、「好感を持つ」が大幅に上がったことがわかる。当時の調査結果では、「好感を持つ」が21%、「好感を持たない」が70%だった。

わずか2年半で、日本に好感を持つ韓国人が倍増し、好感を持たない韓国人が急減している。

世代ではっきりと変化する日本への好感度

見逃せないのは、年齢別での好感度だ。若ければ若いほど、日本に好感を持っている実態が明らかになった。

韓国の若者
(写真=サーチコリアニュース)

18~29歳では「好感を持つ」が66%、「好感を持たない」が28%、30代でも「好感を持つ」が59%、「好感を持たない」が35%となっており、過半数が日本に好感を持っているという結果になった。

それが40代では46%対48%と拮抗し、50代は39%対52%、60代は41%対55%、70歳以上は33%対61%と「好感を持たない」割合が年齢と共に上昇する。

この背景には、文化と歴史に対する認識が分かれているとの見方がある。

若者は日本旅行などを通じて日本の文化に触れることで好感度が高まり、高齢者ほど歴史問題などを重要視しているということだろう。日本を直接経験した若者と、間接的なイメージで捉える高齢者との違いが表れているのかもしれない。

それは、「日本」に対する好感度よりも、「日本人」に対する好感度のほうが相対的に高いことからもうかがえる。「日本人に好感を持つ」は56%と過半数を占め、「好感を持たない」の34%を上回った。

年齢別の日本人への好感度の割合は、18歳から29歳が74%対17%、30代が68%対25%、40代が57%対32%、50代が51%対41%、60代が50%対42%となっており、世代が進むにつれ割合は下がるが、60代でも過半数が日本人に好感を持っていることがわかる。

70歳以上だけは唯一、40%対47%で「日本人に好感を持たない」割合が上回ったが、日本政府や歴史問題を切り離した「個々の日本人」への好感度は全体的に高い傾向が見られる。

韓国の高齢者
(写真=サーチコリアニュース)

ちなみに性別では、男性の日本に対する好感度が52%、女性は42%で、男性の好感度が高かった。また、政治的立場別では、保守層の日本に対する好感度が60%であるのに対し、中道層は45%、進歩(リベラル)層は32%だった。

今回の調査結果について、韓国のオンライン上では「韓国には2種類の人間がいるようだ。朝鮮王朝時代に縛られている人と、現代の韓国を生きている人だ」「誰もただの日本人が嫌いなわけではない。嫌いなのは日本政府だ」「日本は過去の敵だったが、現在の我々の脅威は北朝鮮と中国だ」「日本があのような態度を取っているのに、それでも好感度が上がるというのは本当に悲しい」といった様々な意見が寄せられた。

日本と日本人に対する韓国国民の意識は、特に世代で大きく異なることが今回の調査から明らかになった。今後の日韓関係の変化が、こうした好感度の動向にどのような影響を与えるのか注目される。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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