韓国で李在明(イ・ジェミョン)大統領になりすまし、「対国民談話文」の形式を装った文章をSNS上に投稿した30代男性が警察に自首した。
12月2日、警察によると、ソウル警察庁は30代男性の会社員A氏を位階公務執行妨害などの容疑で検挙し、問題の偽「対国民談話文」を作成・投稿した経緯について捜査を進めている。
A氏は先月、SNSで李大統領になりすまし、「海外株式譲渡所得税率の引き上げ」「保有税の新設」などの内容を盛り込んだ「対国民談話文」形式の文章を計3回投稿した後、削除した疑いを受けている。
前日の12月1日に自主したA氏は警察に対し、「友人たちと投資の話をしている中で、友人をからかう目的で投稿した」といった趣旨で供述したという。
現時点で警察は、A氏が特別な政治的意図を持って投稿したわけではないという点に重きを置いている。
しかし一方で、主要公職者や政府機関になりすまし、虚偽情報を作成・拡散する行為は深刻な社会的混乱や不信を招く重大な犯罪だと判断。今後は投稿者だけでなく背後の関係まで追跡し、「無寛容」の原則で厳正に対処する方針だ。
(記事提供=時事ジャーナル)
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