かつて大谷翔平への「故意死球」発言で物議を醸し、現在は米マイナーリーグでMLB昇格を目指している韓国人投手コ・ウソクに、“先輩”がエールを送った。
キウム・ヒーローズ残留軍の先任コーチに就任したパク・ビョンホ氏が、1月15日にソウルの高尺(コチョク)スカイドームで記者会見を開いた。
パク・ビョンホ氏は1986年7月生まれの39歳。2005年にLGツインズに入団し、2011年にトレードでネクセン・ヒーローズ(現キウム)のユニホームを着た。2016年にはポスティングシステムを通じてMLBに進出し、2018年にヒーローズへ復帰して2021年までプレーした。その後、FAでKTウィズへ移籍し、さらにトレードでサムスン・ライオンズに移籍。2025年シーズンをもって現役を引退した。
アメリカではミネソタ・ツインズで2シーズンを過ごし、2016年には62試合出場で41安打、12本塁打、24打点、28得点、打率0.191を記録。これが、MLBにおける成績のすべてだ。大きな挑戦で確かな成果もあったが、それと同じくらい、試練の日々も長かった。
それでも、パク・ビョンホ氏はアメリカで過ごした時間をポジティブに評価した。「アメリカに行ってから、とても多くのことが変わったと思う。よく『井の中の蛙』と言うけれど、私も正直、アメリカに行くまでは多くのことを知らなかった」と振り返り、こう続ける。
「当時の自分は全盛期だったので、『こうすればいいんだ』と思っていたし、少し格好良く見せたいという気持ちも確かにあった。慢心していた部分もあった。アメリカに行って、ものすごく高い年俸をもらっているスーパースターたちのプレーを見て、本当に多くのことを考えさせられた」
続けて、「2018年にヒーローズに復帰する時に心に決めたことの一つが、『メジャーリーグで見た選手たちから学ぶべき部分を、残りの野球人生で必ず守っていこう』ということだった。そういう思いで野球をしてきた」と打ち明けた。
だからこそ、後輩たちのアメリカ挑戦も支持しているという。パク・ビョンホ氏は「どうせ野球選手としての人生を生きるのなら、何であれ、そうやって挑戦すること自体を応援したい」と語り、コ・ウソクの名前を挙げた。
2022年にKBOセーブ王に輝くなど、韓国屈指のクローザーとして2023年シーズン終了後に渡米したコ・ウソクだが、3年目を迎える現在まで一度もメジャーリーグの舞台を踏めていない。一時は母国復帰の可能性も伝えられたが、今季もデトロイト・タイガース傘下マイナーに残り、MLB昇格の夢を諦めずに挑戦を続けている。
そんなコ・ウソクに対し、パク・ビョンホ氏は「コ・ウソク選手はMLBに昇格できずマイナーにいるが、その中でも努力し、新しい文化を受け入れながら野球をしている。スポットライトを浴びられない環境でも野球を続けているが、これも一つの経験であり挑戦だ。だから私は応援したい」と温かいエールを送っていた。
なお、コ・ウソクは2023年3月、WBC前に行われた韓国メディアとのインタビューで、大谷翔平と対戦する可能性を問われた際に「いざマウンドに上がったとき、投げるところがなければ“痛くないところ”に当てなければ。出塁させて、次の打者と勝負する」と発言したことで、大谷に対する“故意死球”を示唆したと捉えられ物議を醸したことがある。
ただ、コ・ウソクは後に別の韓国メディアとのインタビューにおいて、「“真ん中に強く投げたい”と話したら、(記者から)“もう少し面白く話してほしい”と伝えられた。誤解の余地がある発言をしたことは自分の過ちだが、ただの一度も“誰かにわざと当てろ”と野球を習ったことはない」と、当時の発言に誤解があったことを告白していた。
(記事提供=OSEN)
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