韓国の小学校で7歳児童を刃物で刺して殺害した女性教師ミョン・ジェワン(49)が、1審に続き2審でも無期懲役を言い渡された。裁判所が検察、被告側双方の控訴をすべて棄却した結果だ。
1月16日、法曹界によると、大田高裁・第1刑事部(パク・ジンファン部長判事)は、ミョン・ジェワンの特定犯罪加重処罰等に関する法律違反(営利目的誘拐・誘因など)の容疑に関する判決公判で、検察および被告側の控訴をすべて棄却し、無期懲役を言い渡した原審の判決を維持した。
ミョン・ジェワンは昨年2月10日午後5時ごろ、自身が勤務していた大田(テジョン)市内の小学校で、放課後に帰宅しようとしていた小学1年生の7歳女子児童キム・ハヌルさんに「本をあげる」と言って視聴覚室に誘い込み、あらかじめ用意していた刃物を振り回して殺害した容疑を受けている。
同氏は犯行の4~5日前、学校で業務用コンピューターを足で蹴って破損させ、同僚教師を暴行した容疑も併せて持たれている。
検察はミョン・ジェワンの犯行について、△家庭不和による疎外感、△性急な復職に対する後悔、△職場への不適応などによって凝縮された怒りを解消するため、自分よりも弱い立場にあるキム・ハヌルさんを残酷に殺害した異常動機犯罪だと結論づけた。
一方、ミョン・ジェワンは1審の裁判過程で「(犯行当時)精神科の診療を受けながら判断力が低下し、病理的な状態だった」として、いわゆる「心神耗弱」を主張した。
1審裁判所は、ミョン・ジェワンの心神耗弱の主張を認めなかった。そして「この事件は、小学校の教師が自ら勤務する学校の児童を残酷に殺害した前代未聞の事件であり、類似の前例を探すことも難しい」として、ミョン・ジェワンに無期懲役を言い渡した。
2審裁判所もまた、ミョン・ジェワンの心神耗弱の主張を退けた。2審裁判所は「被告人は犯行対象を選別し、凶器などを計画的に準備していた。犯行後、発覚を避けるための行動を取った点などを総合すれば、当時、物事を弁別する能力や行為を統制する能力が欠如していたとは見難い」とし、「仮に心神耗弱の状態だったとしても、この事件の重大性を考えれば、刑を減軽する理由にはならない」と指摘した。
ただし、1審に続いて2審でも死刑を求刑した検察の要求も受け入れなかった。2審裁判所は「1審は、死刑が人の生命を奪う例外的な刑罰であることを念頭に置き、量刑条件を総合的に審理した」としたうえで、「被告人の生命を奪うよりも、社会から隔離し、生涯にわたって過ちを懺悔するようにしただけに、1審の量刑が合理的な範囲を逸脱したとは言い難い」と判示した。
(記事提供=時事ジャーナル)
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