栃木県内の県立高校で、トイレとみられる場所で男子生徒が別の男子生徒に暴行を加える様子を撮影した動画がSNS上で拡散され、物議を醸している。
【画像】「ごめんなさい…」韓国で拡散された“女子中学生による暴行動画”
約9秒間の動画では、1人の生徒が無抵抗の生徒の顔面を拳で2度殴り、後頭部を蹴る様子が映っていた。周囲には複数の生徒がおり、はやし立てるような言動も見られる。
このニュースは韓国でも伝えられており、「トイレ“学校暴力”映像、日本のSNS憤怒…“これは犯罪だ”」(地上波テレビ局『KBS』)や「トイレに追い込んで“バキッ”…日本の高校“学校いじめ映像”に騒然」(ケーブルチャンネル『チャンネルA』)といった見出しが並んでいる。
なかでも、「映像は再生回数1億回以上を記録したが、SNSユーザーは行為が明白な犯罪であるだけに、厳重に処罰することを促している」という『KBS』の報道には、ネットユーザーから「他人事じゃない。わが国でも十分あり得ることで、起きていることだ」「いじめ加害者は社会から摘むべきだ」「どの国でもいじめは根絶されてほしい。学校が恐怖の空間にならないように」と厳しい声が上がっている。
新年早々、痛ましい映像が拡散された格好だが、韓国でも以前同様の事例があった。昨年5月、女子中学生が同級生に暴行を加える動画がネット上で拡散され、警察が加害生徒を立件して捜査に乗り出す事態となったのだ。
発端は、「仁川・松島(インチョン・ソンド)2011年生まれ 学校暴力動画」と題してSNS上で広まった1本の動画だ。動画には、仁川市延寿区(ヨンスグ)内のマンション駐車場で、加害者の女子中学生Aが被害者の女子中学生Bさんに暴力をふるう様子が映っていた。
動画ではAとBさんの顔が隠されていない状態で映っており、Bさんが「ごめんね、もうやめて」と涙ながらに懇願する様子や、その声を無視してAが頬を何度も平手打ちし続ける様子が収められていた。さらにBさんが「反対側の頬も叩いていいから…ごめんなさい、ごめんなさい」と必死に訴える場面もあり、現場では男子高校生のCがAの暴力をはやし立てる行為もしていたという。
Bさんは被害直後こそ警察に通報しなかったが、動画がSNS上で拡散されたのを見て、加害生徒のAと動画を撮影した学生を通報したという。
当時、SNS上では動画が急速に拡散され、加害者の名前や連絡先だけでなく、被害者の身元までさらされる事態が起きた。通報を受けた警察は拡散による二次被害を防ぐため、放送通信審議委員会を通じて最初に拡散された動画の削除を進めた。その後、加害者の女子中学生Aを暴行の疑いで在宅のまま立件した。
そして同年8月、Aは仁川家庭裁判所へ送致され、Cも暴行ほう助の疑いで在宅のまま立件され、送検された。暴行の様子を撮影した生徒は、警察が「犯行に積極的に加担しなかった」と判断し、嫌疑なしで不送致となった。
仁川・松島では同年10月にも同様の事件があった。延寿区内の建物の廊下で、女子中学生Dが別の女子中学生Eさんの頬を「まっすぐ立て。泣くな」と言いながら3回殴る様子が動画で撮影され、やはりSNS上で拡散されたのだ。暴行現場には男子学生もおり、「拳で殴るな」という声もあったが、実際に制止されることはなかったという。
この事件も同年12月、加害生徒のDが仁川家庭裁判所に送致された。当時、Eさんを現場に呼び寄せた別の女子中学生Fも、脅迫の疑いでやはり送致された。
栃木県の暴行動画問題も、仁川・松島の事例と同じく「暴力」と「拡散」が被害を長引かせる構図がある。加害学生側の炎上だけで終わらせるのではなく、学校側の再発防止策に加え、SNS上での拡散による二次被害を防ぐ対応まで踏み込めるかが問われる。
(文=サーチコリアニュース編集部)
■「ごめんなさい、ごめんなさい…」韓国で“女子中学生による暴行動画”が拡散
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