ともに脱北し、韓国・釜山(プサン)で暮らしていた実弟を殺害した疑いが持たれている50代の女性について、経済的な理由による犯行だった可能性が高いとの見方が強まっている。ただし、当該の女性は容疑を一貫して否認している。
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1月6日、釜山警察庁によると、警察は現在、本件の犯行動機として経済的要因に重点を置き、正確な事件の経緯を解明するため捜査に力を注いでいる。
A氏は昨年8月29日午後、釜山・機張郡(キジャングン)のあるマンションで、睡眠薬を使って実弟のB氏と夫のC氏を眠らせた後、B氏の首を絞めて殺害した疑いが持たれている。
A氏は犯行当日の午後5時47分ごろに外出し、同日午後8時ごろに帰宅して現場の状況を通報し、「外出して戻ってきたら、弟が動いていなかった」と話した。警察は、A氏が外出する1~2時間前に犯行に及んだものとみている。
警察は、夫のC氏については犯行に加担していないと判断している。C氏の体内から睡眠薬の成分が検出されたこと、当時眠っており犯行が行われたことを認識できなかったとみられる点などが、その根拠だ。ただしC氏は、B氏の死亡から1週間も経たない昨年9月3日、「無念だ」という趣旨の文言を残し、車内で亡くなった状態で発見された。
A氏は被疑者に切り替えられた後も、「弟を殺す理由がない」として、容疑を強く否定している。このため、警察も正確な犯行動機の特定に苦慮してきたと伝えられている。
ただ、警察は捜査の過程で、A氏が経済的に困窮していた状況を把握し、きょうだい間の金銭のやり取りや保険加入の有無などについて、重点的に捜査を進めている。
警察は、近く事件を検察に送致する方針だ。
(記事提供=時事ジャーナル)
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