「大韓民国を救ってください!」日本で保守系ユーチューバーが“一人デモ” 韓国政界も無視できない存在

2025年10月20日 政治
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韓国の保守層から強い支持を受ける韓国史講師出身のユーチューバー、チョン・ハンギル氏が日本で一人デモを行った。

【画像】チョン・ハンギル氏「共に民主党は歴史上最悪の集団だ」

チョン・ハンギル氏は最近、自身のYouTubeチャンネルに、「1905年 乙巳勒約(第二次日韓協約)」「1910年 韓日併合」「2025年 親中 李在明(イ・ジェミョン)」と書かれたプラカードを持ち、富士山を背景に撮影した映像を公開した。

映像の中でチョン・ハンギル氏は「歴史は繰り返される」とし、「乙巳勒約、韓日併合条約を通じて、我々は35年に及ぶ日本帝国の植民地へと転落し、大きな苦痛を受ける歴史を経験した」と語った。

続けて「それから120年が過ぎた2025年、李在明政権は親中化している」と主張し、「結局、大韓民国を滅ぼす李在明政権に対してどうすべきか、皆さんの判断を求めたい」と述べた。

チョン・ハンギル氏はまた、反中デモや米韓同盟、中国人による選挙介入や不動産購入の状況などに言及しながら、「私は今後も世界中を回り、海外同胞の皆さんに『大韓民国を守らなければならない』『韓米同盟を強固にしなければならない』『自由民主主義を守らなければならない』という叫びを続けていく」と語った。

一人デモを行ったチョン・ハンギル氏
(画像=チョン・ハンギルニュース)一人デモを行ったチョン・ハンギル氏

さらにチョン・ハンギル氏は、10月16日に東京・新宿で一人デモを行ったと明かした。

公開された写真には、「在日同胞の皆さん!大韓民国を救ってください!」「李在明=ヒトラー」などと書かれたプラカードを持ち、横断歩道前に立っている彼の姿が写っている。これについてチョン・ハンギル氏は「在日同胞に、李在明政権のもとで民主主義が崩壊し、親中化が進んでいることを知らせる趣旨だ」と説明した。

先立ってチョン・ハンギル氏は、米韓首脳会談の際、李在明大統領の訪米日程に合わせてワシントンD.C.へ渡航していた。その後、自身のYouTube放送で「アメリカへの亡命を提案されている」などと主張した。

身の安全のため正確な居場所は明かせないとしたチョン・ハンギル氏は、10月17日夜にオーストラリアへ出国したと明らかにした。

なお、「韓国史のトップ講師」と呼ばれていたチョン・ハンギル氏は、今年に入って自身のYouTubeチャンネルを通じて政治的主張を強めてきた人物だ。

チョン・ハンギル氏、尹錫悦前大統領
(写真=チョン・ハンギルニュース)左からチョン・ハンギル氏、尹錫悦前大統領、ユン・サンヒョン議員

特に2月には、現在の与党である「共に民主党」について「国家と国民には無関心で、自分たちの権力にしか執着しない、歴史上最悪の集団だ」と批判し話題となった。

こうした発言を通じて保守層の支持を集めると、やがて政界でも無視できない存在となった。

最大野党「国民の力」の代表選期間中には、チャン・ドンヒョク候補(当時)がチョン氏のYouTubeに出演し、強硬保守層との結びつきをアピール。これが支持層拡大につながり、代表選勝利の一因になったと分析されている。

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