「人生そのものが詐欺のようだ」論文の盗作で“学位取り消し”が現実味を帯びる…韓国大統領夫人が窮地に

2025年02月14日 社会
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韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の妻、キム・ゴンヒ夫人が修士号を取り消される見通しだ。

【注目】なぜキム・ゴンヒ夫人は“非好感”に転落したのか

淑明(スクミョン)女子大学によると、論文の盗作疑惑が浮上したキム・ゴンヒ夫人側は、不服申請の期限である2月12日までに異議を申し立てなかった。

論文盗用疑惑を提起した淑明女子大学の民主同窓会側が3月4日までに異議を申し立てない場合、大学側の論文盗用調査結果はそのまま確定する。

修士号が取り消されると博士号も?

盗用疑惑が提起された論文は、キム夫人が1999年に淑明女子大学教育大学院に提出した「パウル・クレーの絵画の特性に関する研究」だ。

尹錫悦大統領(左)とキム・ゴンヒ夫人
(写真=時事ジャーナル)尹錫悦大統領(左)とキム・ゴンヒ夫人

その論文では、ドイツの画家パウル・クレーについて「絵画作品をまるで家のように教えた」「内容が本質であるという考えを捨てなかった」といった説明があったが、この内容は、論文より4年前に出版された翻訳書の記述と一致していたとされる。

疑惑が浮上すると、大学側は2022年に研究倫理誠実性委員会を設置して調査を開始し、最近になって「盗用」と結論付けた。

制裁には様々なものがあるが、論文の撤回が決定された場合、学位も剥奪されるため、キム夫人は修士号を取り消される可能性がある。

注目すべきは、修士号が取り消されると博士号の授与要件が失われる点だ。キム夫人は、淑明女子大学で修士号を、国民大学で博士号を取得している。

国民大学大学院の学則では、博士課程に入学するためには修士号を取得するか、それと同等以上の学歴が認められる必要があるのだ。

ただ、修士号の取り消し以前に、キム夫人の博士論文にも様々な疑惑がついて回っている。

キム・ゴンヒ夫人
(写真=代表撮影/ロイター/アフロ)キム・ゴンヒ夫人

キム夫人は2008年に国民大学で「アバターを利用した運勢コンテンツ開発の研究」という論文で博士号を取得したのだが、その論文も報道記事やブログ、企業の事業計画書を盗用した疑惑が提起された。

特に「会員維持(“維持”は韓国語で“ユジ”)」を「member Yuji」と記載するなどの誤訳が、大きな話題を呼んだ。

また、論文の内容にも注目が集まった。アバターの顔相をもとに相性や好感度を算出する内容が記載されているが、「薄毛の男性はしゃくれた顎の女性と相性が良い」「鼻の穴が大きい男性は口が大きく突き出た女性と相性が良い」など、明確な根拠や出典が記されていなかったとされる。

キム夫人の学位取り消しが現実味を帯びていることに対して、オンライン上では「人生そのものが詐欺のようだ」「夫とともに収監される準備をしてください」「学位を取り消して厳しい罰を与えてほしい」といった辛辣な反応が寄せられた。

夫が現職大統領として初めて拘束・起訴されたなか、自身も窮地に追い込まれているキム夫人だ。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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