またしても「K-POPアイドルの空港迷惑騒動」が浮上した。韓国のSNSや主要オンラインコミュニティでは、最近SMエンターテインメント(以下、SM)所属の新人ガールズグループHeats2Hearts(ハーツトゥハーツ)が金浦(キムポ)国際空港を訪問した過程で発生した混雑と衝突の様子が収められた映像を巡って、賛否両論が繰り広げられている。
3月29日に撮影された該当の映像には、メンバーたちの周囲に押し寄せたファンと、それを制止しようとする警護員たちが入り乱れる様子が映されていた。
このとき、ある男性乗客が「俺たちも出国しなきゃならないだろ」と罵声混じりの怒鳴り声を上げて不満を表明した。しかし、メンバーたちを囲んだ所属事務所関係者や警護員たちは、特に謝罪のジェスチャーを見せなかった。
同じ日、別のSM所属アイドルグループNCT WISHのメンバーであるシオンの出国過程でも、同様の状況が発生した。中国・上海への出国のため仁川(インチョン)国際空港を訪れたシオンを一目見ようと人だかりが押し寄せると、ある警護員は「どいてください」と言いながら、一般乗客にも道を空けるよう要求した。こ
これに対し、ある男性は「何がそんなに偉くて乗客に怒鳴ってタメ口なんだ、俺たちは叫び方を知らないから叫ばないとでも思っているのか」と抗議した。
芸能人出国スケジュールによって、空港内の一般利用客が不便を訴える事例は今回が初めてではない。昨年7月には俳優ピョン・ウソクが仁川国際空港を通じて香港へ出国する過程で、民間警備会社の職員たちが空港の出入口ゲートを制御し、一般乗客に懐中電灯を向けたり搭乗券を検査したりして、過剰な警護ではないかとの論争が起きたこともあった。
このような状況が繰り返され、「空港はもはや戦場だ」といった悲しいジョークまで飛び出しているが、空港側は明確な対応策を提示できていないのが実情である。
金浦国際空港側の関係者は「芸能人の搭乗客と一般乗客の間で起きた衝突を、空港の保安要員が直接制御する法的権限がない。私人同士の衝突ではないか」と述べ、制御には限界があることを訴えている。
また、「保安要員が芸能人を保護するために一般利用客を制御する」という批判に対しては「空港側が一般利用客を直接制御することはない。保安要員は芸能人の保護業務は行っておらず、そうする余裕もない」と反論した。
仁川国際空港側は、ピョン・ウソク訪問以後に芸能人の出入国に関する対応マニュアルを作成したが、後に廃棄して議論を呼んだ。仁川国際空港の関係者は「多数が密集する状況を引き起こす有名人のために、別の出入口使用手続きを昨年10月に作ったのは事実だ」としながら、「しかし、手続きの施行前に芸能人への特別待遇、序列化、国民感情など様々な意見を考慮して、施行しないことに決めた」と説明した。
芸能人の空港迷惑騒動を巡って、一部のネットユーザーは「同じような状況が繰り返されているのに解決策を出さない所属事務所が問題だ」と批判した。これに対し、SM側の関係者は「空港の利用客に不便をかけて申し訳ない」とし、「関連機関および業者と緊密に協議し、今後このような状況が発生しないよう努力する」としている。
このような論争に対し、ソウル警察庁のサイバー犯罪捜査隊の元チーム長であるイ・ウンス弁護士は「空港公社は関連法に基づき空港を管理する主体である」とし、「芸能人の出国時に人命事故を防ぐために行う制御はやむを得ない措置だと考えられる」と語った。
ただし、「相当な混雑が予見されていたにもかかわらず、空港側が一般乗客の利便性確保のために必要な手段を十分に講じなかった場合、実際にこれによって一般乗客が被害を受けたならば、民事的な次元で不法行為責任を問うこともできるだろう」と付け加えた。
芸能人の出国現場を見ようと押し寄せた人だかりにより、一般の利用客が不便を被る状況が繰り返されている状況に、明確な解決策が示されるのはいつか。
(記事提供=時事ジャーナル)
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