日本と韓国の間の海の名称について、「日本海」ではなく「東海(トンヘ)」の正統性を主張している韓国。そこに一石を投じるかもしれない18世紀の地図が注目を集めている。
10月25日、韓日文化研究所のキム・ムンギル所長があるヨーロッパ人が書いた地図に、東海から対馬海峡までを「韓国海(MER DE COREE)」と表記した地図を入手したと発表した。
キム所長によると、そのヨーロッパ人とはフランスの海洋冒険家であり、地図学者であるジャック・ニコラス・ベリン(1703~1773年)。彼が1752年に書いた地図『日本帝国図』に「韓国海」と表記されているのだ。
ベリンは中国の宣教師として中国、朝鮮、日本の海岸を巡り、海洋の名称や海産物を研究した結果をフランスで書籍(『世界の海図』)として出版したという。
この地図が18世紀のヨーロッパ人の関心を引き、フランス政府は彼に大西洋の五大陸を調査するよう依頼。そのため彼は宣教師としての活動を辞め、この仕事に専念し、生涯にわたり「海上王」と呼ばれるまでになったそうだ。
こうした背景を持つベリンは、日本の隠岐諸島から対馬にかけての海域を「韓国海」と記録した。
キム所長は「独島(竹島の韓国呼称)をめぐって海域の名称の争いが起こるのは当然だと考える。日本も日本の海のすべては日本のものだと主張している」とし、「隠岐諸島沿岸までを『韓国海』と表記した地図が発見されたことは非常に重要な意義を持つ」と述べた。
なおキム所長が入手して公開した『日本帝国図』は日本に所蔵されており、複製は『世界の日本地図』から引用されたものだ。
関連ニュースに対して、韓国のオンライン上では「いくら証拠を示しても日本は認めず、知らないふりをするだろう」「その地図で正統性が認められたとしてなんだというのか。領土を守る方法は武力だけ」といった声が上がった。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
■【画像】韓国の新しい“歴史教科書”が公開…「韓国樹立」「独島」「東海」どこが修正された?
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