性犯罪容疑の段階で、すぐさまグループからの脱退が発表されたNCT・テイル。この異例のスピード脱退の裏には、一体何があったのだろうか。
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SMエンターテインメントは8月末、「当社は最近、テイルが性犯罪関連の刑事事件で訴えられた事実を確認した。本件に関して事実関係を把握していたところ、当該事案が非常に厳重であることを認知し、これ以上、グループ活動を継続できないと判断したため、テイルと議論して脱退を決めた」と発表した。
続いて、「現在、テイルは警察の取り調べに誠実に臨んでおり、捜査の進行状況によって追加で発表する」とし、「当社アーティストが物議を醸した点に対して、深く謝罪申し上げる」と伝えたのだった。
イシューの中心に立つこととなったテイルは、2015年に練習生チーム「SMルーキーズ」の一員として公開され、翌年にNCTメンバーとしてデビューした。NCT U、NCT 127などのユニットで活動してきたが、2023年8月にバイク事故で右太ももを骨折し、活動を中止していた。
テイルの突然の脱退騒動により、1stソロアルバムをリリースしたばかりだったNCTメンバーのジェヒョンは、ファンサイン会が暫定延期されることに。それだけでなく、NCTメンバー全員がテイルのInstagramアカウントのフォローを解除したことも話題となった。
メンバーのほか、SM関係者らも早くからテイルのアカウントをアンフォローしていたという。事件発覚前まで570万人を超えるフォロワーがいたテイルだが、現在は500万人を下回っている状態だ。
周囲の人間のみならず、ファンの反応も冷ややかだ。まだ警察の調査段階であるだけに、“中立”の立場を取る人も多いのではという予想とは異なり、世界中の大部分のK-POPファンがテイルの行為に怒り、背を向けてしまった。
このようなファンの反応は、SMのスピード脱退によるものだった。
これまでSMは、所属アーティストの問題に比較的寛容だった。過去には、SUPER JUNIORのカンインが2度の飲酒運転ひき逃げ、暴行などで非難されてきた。グループ全体に被害を与えると怒ったファンがカンインの脱退を要求したが、SMは10年間もカンインを辞めさせなかった。その後、2019年7月にカンインはSUPER JUNIORから公式脱退している。
カンインのほかにも、EXOのチャニョル、元NCTのルーカス、SHINeeのオンユなど、数々の問題アイドルを抱えてきたSM。強制わいせつ容疑のオンユは警察の調査の結果、無嫌疑で事件が終結したが、複数の女性と並行して“不適切な関係”を続けていたチャニョルの場合は明確な釈明もせずチーム活動を強行している。しかも、複数の女性との関係を継続した上、“ヒモ”のような生活を送っていたとされたルーカスは、疑惑を全て認めた状況でも2年が経過してようやく脱退したのだった。
このように、数々の“問題児”を抱えてきたSMが、警察の調査結果が出てもいない時点で容赦なく脱退を発表したのは異例と言える。それだけに、世間はどれほどテイルの容疑が重大なのかと訝しんでいる。
また最近、世界的にネット上のディープフェイク性犯罪が社会問題となっている。それだけに、世論を意識して敏感に反応したのではないかという意見も相次いでいる。
一部では、相手が未成年者ではないかという確認されていない推測も広がったが、警察はあるメディアを通じて、「同性、未成年を対象とした性犯罪ではない」と一線を引いた。
まだ不明点が多いテイルの性犯罪。警察の続報を待ちたい。
（記事提供＝OSEN）
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