「韓国のIUは中国のスパイだ」を拡散した青年の「罪と罰」

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韓国の人気歌手であり俳優でもあるIUを「中国人スパイ」として、虚偽の事実を繰り返し流布してきた男性が、韓国で懲役刑の執行猶予を言い渡された。

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10月10日、『時事ジャーナル』の取材によると、ソウル中央地裁は名誉毀損と侮辱、ストーキング犯罪処罰法などの容疑で起訴されたA氏に対し、9月11日、懲役10か月・執行猶予2年を宣告した。裁判所はまた、A氏に保護観察も命じた。

A氏は2024年5月から7月にかけて、自身のネイバーブログを通じて「IUはスパイみたいだ」「中国人スパイIUは嫌いだ」などの虚偽の書き込みを計29回掲載した容疑が持たれている。

さらに「淫らなIU」といった侮辱的な投稿を行い、IUが犯罪組織に所属している、殺人を犯したなど、妄想に近い虚偽の内容を拡散したという。

また、2024年1月頃にIUの所属事務所(EDAMエンターテインメント)がA氏を告訴すると、A氏は公開されていた社員のメールアドレスに「楽に生きられないだろう」「殺す」などの脅迫的な内容を繰り返し送った。

IU(写真=時事ジャーナル)

ソウル中央地裁は、A氏が多くの人の目に触れるブログを通じて2か月間にわたり虚偽の内容を投稿し、継続的な脅迫で他人に恐怖を与えた点、同様の犯罪で処罰された前歴がある点などを挙げ、「罪質が軽くなく、被害者からの許しも得ていない」と指摘した。

ただし、A氏が高校生の時から精神疾患の診断を受けて治療を続けていること、同種の前科が罰金刑1回にとどまることなどから、再犯の可能性は大きくないと判断し、懲役刑の執行猶予を言い渡した。
一方、A氏を起訴した検察は、量刑の不当などを理由に一審判決を不服として控訴している。

(記事提供=時事ジャーナル)

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