「私か、李在明か。決断の時だ」“第三極”といえる40歳のイ・ジュンソク候補、一本化を改めて否定【韓国大統領選】

2025年05月27日 政治 #アンケート調査
このエントリーをはてなブックマークに追加

「革新新党」のイ・ジュンソク大統領候補が改めて「国民の力」キム・ムンス候補との一本化を否定した。

3【注目】若いイ・ジュンソクが大統領選に出馬…与野党が緊張するワケ

5月27日、イ・ジュンソク候補は自身のフェイスブックを通じて、「キム・ムンス-イ・ナギョンの共同政権という奇怪な概念では、中道保守陣営の価値を体現することはできない」と主張した。

キム・ムンス候補と「新未来民主党」イ・ナギョン常任顧問の連携について「『四角い円』のように、描くことのできない絵が未来であるはずがない」と述べた。

さらに「本日をもって、健全な財政政策、強固な対北安保体制、確固たる韓米同盟を掲げられる選択肢は、イ・ジュンソク政権しか残されていないといえる」と語った。

左から李在明、キム・ムンス、クォン・ヨングク、イ・ジュンソク候補
(写真=国会写真記者団)左から李在明、キム・ムンス、クォン・ヨングク、イ・ジュンソク候補

これに先立ち、イ・ナギョン常任顧問は同日午前、ソウル汝矣島(ヨウィド)の中央党本部で緊急記者会見を開き、「キム・ムンス候補と、怪物的独裁国家の出現を阻止し、新たな希望の第7共和国を準備するために、それぞれの方式で協力することに原則的に合意した」と述べ、キム・ムンス候補への支持を表明した。

イ・ナギョン常任顧問は会見で、「キム・ムンス候補と私は、国民統合のための共同政権の構成・運営、第7共和国の発足に向けた憲法改正推進への協力、2028年の大統領選と総選挙の同時実施による任期不一致の解消、3年任期の実現などに原則的に意見を同じくしている」と説明した。

さらにイ・ジュンソク候補は同日、国会で開かれた記者会見で「非常戒厳に責任を持つ勢力(国民の力)との候補一本化は、今回の選挙には存在しない」とし、「最後まで戦い、必ず勝利する」と強調した。

イ・ジュンソク候補は「この激変の歴史の中で、私が“ファーストペンギン”の役割を引き受けることをいとわない」と述べた。また、「固定票をもとに世論調査の最大値まで上がり、いまや下降するだけのキム・ムンス候補と、勢いに乗って李在明(イ・ジェミョン)候補を逆転できるエネルギーを持つ私、イ・ジュンソクがいる。国民の選択は明らかだ」と語った。

李在明候補(左)とイ・ジュンソク候補
(写真=国会写真記者団)李在明候補(左)とイ・ジュンソク候補

続けて「イ・ジュンソクだけが李在明を倒せるという認識が急速に広まっている。20~30代から始まったこの革命の風は、驚くべき速さで全世代へと広がっている」と主張した。

さらに「院内189議席を持つ腐敗のゴリアテ(巨人兵士)、李在明を阻止できる方法はただひとつ。圧倒的に新しいダビデが立ち上がらなければならない。戒厳勢力も、ポピュリズム勢力も、すべて押し出さなければならない」と強い口調で語った。

そのうえで「いまやキム・ムンス候補を選ぶいかなる大義も残っていない状況だ。国民の皆さん、どうか大韓民国のための決断を下してほしい。“イ・ジュンソクか、李在明か”」と訴えた。

イ・ジュンソク候補は「大統領を恐れる国ではなく、大統領と議論できる国をつくる。総統ではなく、国民の時代を開く」と語った。

そして「国民の皆さん、決断の時だ。李在明には世の中を変えることはできない。イ・ジュンソクに圧倒的な支持を集めてほしい。必ず勝利する」と締めくくった。

街の様子
(写真=時事ジャーナル)

なお、6月3日の大統領選挙に向けて世論調査の結果公表が禁止される前日の5月27日、李在明候補が、多者対決・一騎打ちの両方の構図で大きくリードしているという調査結果が発表された。

韓国ギャラップが『中央日報』の依頼で、5月24日から25日にかけて18歳以上の男女1004人を対象に実施した世論調査(携帯電話による面接調査方式、標本誤差は95%の信頼水準で±3.1ポイント、回答率は24.4%)によると、多者対決の構図では李在明候補が49%の支持を得た。

続いて、キム・ムンス候補が35%、イ・ジュンソク候補が11%、クォン・ヨングク候補が1%という結果だった。

選挙終盤における最大の変数とされる保守陣営の候補一本化を仮定した二者対決では、李在明候補が52%を得て、キム・ムンス候補(42%)に対し10ポイント差で、誤差の範囲を超えてリード。李在明候補とイ・ジュンソク候補の一騎打ちでは、それぞれ51%対40%となり、差はさらに広がり11ポイントとなった。

李在明、韓国大統領になったら何をやる?“法案”から浮かび上がる国家ビジョン

李在明の対抗馬となった“右翼の中の右翼”、キム・ムンスとは?

「日常的に嘘、国民を騙している」李在明、キム・ムンスの両候補が告発合戦に

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

デイリーランキングRANKING

世論調査Public Opinion

注目リサーチFeatured Research